山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

在エジプト記



写真は夜のナイル川。
エジプト滞在3日目。いろんなひとにインタビューする日々なので、ピラミッドも行ってないし、遺跡にも行ってない。都会のなかをうろうろしている。今日は4人のエジプト人男性から話を聞いた。なかに村上春樹ファンの男性がいて、彼は日本のアニメも好きで、「デスノート」とか「GTO」とかをユーチューブで見ているそうだ。こういうひとは考え方も開放的で、面白かった。
日本のイメージって、フジヤマゲイシャは遠い過去であり、ソニーホンダの技術大国の時代も去り、若いひとにとっては、アニメと村上春樹の国なのだ。世界に誇るものがあって良かったような気がする。日本のアニメの威力はすごいなあ。しみじみ。

村上春樹が好きといったエジプト人は、片手に本を持っていた。なんの本だろうと見ると、これがミラン・クンデラ!(英語版)ひゃー、感動的。やっぱり文学って国境を越えるんだなーとうれしくなりました。

今日は朝の9時から夜の22時半くらいまで、取材してたので疲れました。取材といっても、カフェやレストランで話を聞いたり、夜のデートスポット探訪したりで、ちょっと見には遊んでいるのとなんら変わりませんが、それでも、インタビュー相手の気持ちを理解するのは面白いけど、疲労します。イスラムの考え方を(一応、本を何冊か読んで予習してきたつもりでも)、理解するのに、とても時間がかかった。自分がこれまで想像したことのない思考方法だったりするからだ。非常に新鮮な経験だった。

今はラマダン(断食)中なので、みなさん、日のあるうちはなにも召し上がらないのだった。
明日は少しゆっくり出発して、身体を休めたいと思う。
では。