山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

その先になにがあるの。

今日もわりとゆっくりした一日。うれし。

すごい久しぶりに、ネットで「sex and the city」(@gyao)を見る。10年くらい前のやつじゃないかなあ。シーズン6らしい。キャリーはバーガーとつきあい始めたばかりだし、(いずれ、ポストイット一枚でフラれる)、ミランダはシングルマザーだし(いずれ、結婚)、サマンサは、スミスに出会ったばかりだ。ずっと見てたから、結末まで知っているので、あらためて見ると、せつないやら、懐かしいやら。

ああ、このドラマを必死で見てた時期があったなあと。切実に彼女たちの恋の行方を追いかけていたのだ。自分も似たようなところにいたし…。しかし、あっという間に時間が過ぎて、映画では、キャリーも結婚したし。変わらないのはサマンサだけだけど…。が、時間の流れだけは誰にも止められないからね。

恋愛が人生の中心だった時期から、そうでもない時期への転換。最初のころは、年上の女性に、「この先、どんなお楽しみがあるのでしょうか」と無礼な質問をしていた。答えてくれなかったけれども。その先になにがあるか。恋愛中心の時代のあとに、何が待っているのか。今なら、自分は答えることができるな。

その先には…なにもない。

新しい楽しみも、それほどない。平和な日々が待っているだけだ。それを退屈と呼ぶなら、退屈な日々だ。事件もぐっと減る。びっくりするような出来事もなくなるし、ものすごい盛り上がりもない代わりに、地獄に落ちたみたいな落ち込みもなくなる。静かで平和な時間がやってくるのだ。仕事するには最適な環境。余計なことに時間をとられないし、(発作的に深夜に出かけたりしないし…)、お金もかからない(衝動的に、服買ったりしなくなる)、スケジュール通りに物事が進むようになる。

いやあ、めでたし、めでたし…ってわけだけど、少しさみしいね。あの、混乱のなかの光りというか、絶望のなかの蜜というか、そういう時代はもう過ぎ去ったのね。これからは静かに、粛々と仕事していくのだ。仕事…っていうか、小説と映画のなかに、情熱を見つけていくのだ。(仕事と呼べるほど、儲かるかどうかわからんけど…)。

そんなことを考えてしまいました。satcがあまりに懐かしくてね。時間が過ぎたんだな。

今週末は、ゆっくりタイム。う、う、うれし。映画も見に行きたいなあ。