山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

眠る土曜日。

一度、12時頃起きたんだけど、ご飯を食べてぼんやりしてたら、なんか体調優れず、そのまま、夕方まで寝てました。目覚めると日が暮れていた。あーあ。ちょっと風邪っぽかったので、しかたない。

しかし、ひとは寝ているだけでお腹がすくものなんだなー。寝てただけなのに。しかし、起きてすぐご飯だと、非常にまぬけな感じがしたので、当初の目標であった、衣替えをしました。衣替えって苦手です。肉体労働でありながら、精神修練でもあるからです。まずは、重い重い衣装ケースを運び出さないといけない。これで肉体が疲れ、次なる作業で、精神が疲れる。

夏物を、家で洗濯するもの、洗濯やさんに出すもの、しまうものと分けていくわけですが、今年もまた、一度も着なかった…って服がなんと多いことか。今世紀中に着ることはないだろうと思っても、捨てるには新しかったりするので、どーしようと考え込むのであった。みんな、同じだと思うけど。
それでも、心を鬼にして、結構捨てる。45リットルのゴミ袋いっぱい、捨てました。リサイクルとかフリマとかあるとは思うのですが、それはそれで手間がかかりますからねー。

で、なんとか整理をして、夏物をしまい、冬物を取り出す。こっちでもまた、「今年もこれは着ないだろう」というものが続出し、心を痛めます。クローゼットがそんなに大きくないから、選抜されないといけないわけで。

かような作業に3時間ほどかかり、体力と精神力を使い果たしました。その後、冷蔵庫にあったもので適当にご飯。今日はまだ、一歩も外に出ていない。なんだか寒々しいなあ。

最近、ちょっと気づいたこと。ここのところ、「空気人形」「クヒオ大佐」を見ていて思ったけど…「バーで飲む」ってシーンがないんです。「空気人形」では普通のレストラン、「クヒオ」ではファミレスが出てきます。実は自分の映画でも、バー風の店はちょっと出てくるけど、物語が大きく展開する場所は、ファミレスなんですね。

漠然と見てたけど、要するにそれって、バーとか飲み屋より、ファミレスや普通の店のほうが、日常の舞台として自然ってことなのではないか、というか、バーでは事件が起こらないというか。「飲む」って行為の価値が暴落したというか…。ちがうかなあ。少しの映画を例にとって、決めるのはいけないですが、そんなこと漠然と思いました。「飲めないんで」っていうひと増えたし。

なんか、「飲む」ってことに過剰に価値を見いだしていた時代は終わったのではないかしら。いや、飲むのはともかく、飲み屋ってものかな。それとも、自分が全然飲まなくなったせいか。単なる思いつきでした。


変わりつつある世の中。