山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

携帯電話のない日。

今日はテレビのロケでした。といっても、そんなにたいへんなものではなかったので、午後から余裕な感じで出発しました。

しかし、ひとつだけトラブルが…。

携帯電話を家に忘れてきました。携帯がないと、ちょっとした移動のときにメールを見たり、ツイッターを見たりできないので、手持ち無沙汰です。そして、もしかして、重要なメールが来ているかもしれない…なんか賞とったとか(特にあてないけど…)、ものすごい執筆依頼とか…と想像して、気になります。あるいは、誰かが私に強烈に連絡を取りたがっていたらどーしようとか、つい考えてしまいます。

携帯電話を持たないことを自慢気にいう人がいます。「そんなにひとと連絡を取りあい、つながっていると確認したいの?」みたいなことを言うひとがいる。そういうの見ると、わりとむっとします。別に携帯持たないくらいで、余裕かまさないでほしいと思います。別に、自分、誰かとつながっていないと不安で携帯持っているわけでなく(大部分のひとがそうだと思うけど)、便利だからでしょう。仕事をしていく上でないと困るし。

なくても平気と言い切れるひとは、仕事上の必要がないからだけのように思うのに、それを意味ある主張のようにやられると、けっ!とか思います。まあ、いいけど。

そんなわけで、携帯のない一日を過ごしました。誰かとつながっていないと不安…ってことはなくて、仕事上の問題ないかな…ってくらいでした。そして、そういう日ほど、帰って携帯をチェックすると、さほど、緊急な連絡など入っていなくて、別に電話なくてもそんなに困らない…ってわかるだけでした。

けど、ちょっと連絡したいな…ってときに不便だから、持つわけで。ただそれだけのことのように思う。電子機器にはまるひとを軽蔑の目で見るひとはあんまり好きじゃないよな。自分も手紙は手書きするけど、他はワープロ。全部の原稿を手書きするひともいるだろうけど、趣味の問題だと思う。

…というわけで、携帯にない一日を過ごしたので、携帯について、ちょっと考えました。高校生や学生は、まわりがみんな携帯を持っているから、ひとり孤立して持たないことは、かえって、面倒なことになる…それだけのことだと思う。みんなと同じじゃないと不安なんて、バカみたい…って平気で言えるひとは、特別な場所にいるという自信があるひとだろう。それは偉いと思うけど、だからって、特別の場所にいけないひとを笑うのは、嫌いだ。

…とちょっと熱くなりました。携帯電話にしばられて、上等じゃないか。