山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

運命は変えられる。

えっと、今日は、ITネタを…。

さっき、NHKの「東京カワイイTV」を見てたら、ブログのアクセス数の増やし方をやっていた。本人よりもかわいく映る「盛り写真」のハウツーが面白かった。斜め上から撮るとか、手を顔の近くに添えるとかわいく見えるらしい。女子はやっぱり、自分がかわいく映ることに命かけているんだな。そして、鏡でレフ板のように光りをあてるとか…。勉強になるなー。まあ、自分のブログ、そういう方向ではないけど…笑。

同じくITネタでは、自分のまわりでは、ツイッターに、あの長谷川和彦さんが参加した…ということで話題になっている。自分もさっそく、フォローした。そして、初めて、長谷川さんのホームページがあることを知り、じっくり読んでしまった。いや~面白かった。

なんで、次の映画がなかなか撮れないかを、過去を振り返って、クールになおかつ、面白く書いてあった。それを読んで感じたことは、案外、「運」ってやつかもしれないなー。というのは、先日、自分のことを載せてもらった、雑誌「エグザイル」を読んでいたんだけど、秋元康さんが、インタビューに答えていて、「自分が今こんな風になったのは、9割くらい、運によるものだ」とあったからだ。もちろん、秋元さんは謙遜して言っているのだと思うけど、それでも、「運」の力は大きいかもしれない。秋元さんは多大な才能の持ち主だけど、それを活かせる場所や仕事を運によって、ひきよせている…と言えるのかもしれない。

長谷川さんの場合は、ものすごく才能あって、若くしてデビューできたわけだから、その時点では、運がよかったのかもしれないけど、その後の歴史を見ていくと、どっか、やっぱり、「運がなかった」のかな…と思ってしまった。運というと、ずいぶん、非科学的なので、タイミングと言ったほうがいいかもしれない。

自分たちの仕事って、この世に絶対、必要というものではないので、ほんのちょっとのタイミングで、成立したり、流れたりする。それはなにも作品の力ばかりではなく、天変地異とか思ってもみなかった事件に左右されるのだ。

たとえば、かつて、こういうことがあった。とある番組で、「スチュワーデスの悲劇」(当時はキャビンアテンダントをそう呼んでいた)、という企画を放送することになっていた。が、放送直前に、飛行機の墜落事故が起こってしまった。その番組は、墜落やテロなどとは、まったく関係のないお笑い番組だったけれど、事故の直後に、そのようなタイトルの企画を放送するわけにはいかない…ということになり、放送延期になった記憶がある。(自分が演出を担当していたわけではなく、知り合いの話)

これなどは、まったく、タイミングの問題だ。同じようなことが、長谷川さんのまわりではよく起こっているのかもしれない。

けれども、一方で、強い意志があれば、運を引き寄せることもあるかもしれない。長谷川さんのブログに、シルベスター・スタローンのデビューになった「ロッキー」の話が書いてあった。当時無名だった、スタローンは、「ロッキー」の脚本を書き、映画会社に売り込んだ。企画は面白かったので、映画化されることになったそうだが、主役はもっと有名な俳優で…といわれたそうだ。それを聞いて、自分が主演でなければ、脚本は売らないと宣言し、結局、スタローンのデビュー作となった。これなどは、自分の意志で、強運を引き寄せている…と言えるかもしれない。

なんて書くと、結局は、意志の強さ…もっと端的に言えば、欲望の深さが物事を変えるのかもしれない。自分もずいぶん前から、映画は撮りたかったんだけど、長いことうまくいかなかったのは、「どーしても、どーしても撮りたい」っていうか、「撮っちゃえ」という意欲が弱かったからかもしれない。

ここ数年は、はっきりと、小説に命賭けてたから、映画には手が回らなかったもんな。小説が一段落ついたので、「次は絶対、映画」と決めてからは、案外、実現早かったかもしれないな。

……運でさえも、意志が呼び寄せる…のかもしれない。

運命といえば、生まれる前から決まっているように考えがちだけど、案外、そうでもなくて、意志と努力によって、ゆさぶりをかけることくらい、できるような気がする。

なので、比較的、「運命なんて、信じない」のだった。…なんて。

土曜の深夜になんだか、前向きなこと書いてしまった。