山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

ラジオに出ます。

そんなわけで、日々、映画「すべては海になる」の宣伝のために、骨身を削っているわけですが…。明日は、ラジオに出演することになりました。

『寺島尚正 ラジオパンチ』(文化放送)

こちらに、お邪魔して、映画の話を始め、いろいろお話をさせてもらえるそうです。時間は、12時半から12時45分くらいの10~15分くらいとのこと。生放送!シャキン!

そういえば、むっかし、深夜の生放送のディレクターやったことあったなあ、もちろん、テレビ番組ですが。…一度か二度くらいだったけど。生放送は、編集しなくていいから、楽…という思い出があります。

さて、ラジオ出演、ドキドキだけど、楽しみです。メディア露出もいろいろやらせてもらえて、ずいぶん慣れましたので。

よろしかったら、聴いてくださいまし。

そんなわけで、今日は、冷たい雨の一日でしたが、心にぽっと火の灯るような、あたたかい思いをいたしました。本日、自分は、映画のチケットとチラシを持って、都内各所をまわっておったのでした。マッチ売りの少女ならぬ、チケット売りの少女(にしておいてね)です。しかし、道行くひとびとに声をかけても、ちっともチケットは売れません。雨はどんどん降ってきて、手はかじかみ、髪は凍り、しまいには体がガタガタ震えてきました。年末の交通事故でできた傷が、ずぎずきと痛みます。

もう、だめだ。このままでは、凍死してしまう。けれども、帰るわけにはいかない。チケットが売れないまま、戻ったら、ニコライ2世のようなプロデューサーに、ナタで首を斬られてしまう。そう、私にはもう帰る場所はないんだ…。あー寒い。

そうだ、チケットに火をつけよう。そして、かじかんだ手を温めよう。火が灯れば、ひとびとが集まって来るかも知れない。こうして、チケット売りの少女は、売り物であるチケットについに火をつけてしまいました。

一枚だけ…と思っていたのに、燃え上がる炎。あっというまに、チケットの束が火柱をあげました。
なんて、あたたかいんだろう。それに、向こうに見えるのは、お客さんが列をなしている映画館じゃないか。わー「満員御礼」「大ヒット、上映中!」の垂れ幕。いったい、どんな映画なんだろう、いいなー。チケット売りの少女が劇場に近づくと…、そこには、映画「すべては海になる」の文字が。

あー良かった、あんなにお客さんが入っている。これで、ニコライ2世に殺されないですむ。よかったー、安心して、チケット売りの少女は目を閉じました。

翌朝、路上で凍死している姿が発見されるのは、みなさまの予想通りです。

…と、つい、調子に乗って、マッチ売りの少女を気取ってみましたが、童話とは違って、こちらは、本当にハッピーな結末でした。以下、事実。

今日、最初に行ったのが、自分がテレビディレクターになる道を作ってくれた、先輩のディレクターであり、現在は、プロデューサーである方の会社です。昨年から、「映画になにか協力してやるよ」と言ってくださり、ご自身の担当する番組で、映画を取り上げられないかと検討してくれたりしていました。そして、今日は、前売りチケットを買ってくれる…ということで、出かけたわけです。

で、実際に買ってくれたのですが、それだけじゃなく、同じ会社をまわって、いろいろなひとに声をかけて、どんどん、チケット売ってくれました。なんか、胸が熱くなりました。…はい。チケット売れて喜んで、胸が熱くなってんじゃねーよ…というご批判もございましょう。わかります。もちろん、少しでも多く売れることは嬉しいです。でも、なんていうか、それだけじゃなく、「こいつの力になってやろう」という気持ちが嬉しいのでした。

思えば、自分は、テレビは一時しのぎの仕事として、テレビ制作会社に就職しました。学生時代、いっぱしのライターとして、小銭を稼いでいたため、いつでもライターとして、独立できる、だから、イヤならすぐやめる、けど、一度は会社員になっておこう…そのような軽い気持ちで、テレビの会社に入ったのです。

しかし、その会社に就職して、すぐに考えが変わりました。なぜなら、それまで、何気なく見ていたクイズ番組ひとつ作るのに、スタッフたちが、骨身を削って作っていたからでした。なかでも、本日尋ねた、ディレクターは、非常に真摯に番組に取り組み、どうしたら少しでも面白くできるかを考え、実行していていました。たぶん、仕事に真摯に打ち込む大人の姿を初めて、間近で見たのだと思います。

影響されやすく、感動しやすい自分は、すぐに、「自分もあのひとみたいなディレクターになろう」と決意しました。それからは、必死でAD業務をこなし、少しでも早くディレクターになろうとがんばりました。そのおかげで、今日のテレビディレクターとしての自分がある…と言っても過言ではありません。(マジで)。

まあ、そういう大先輩がですね、自分ごときでも、映画を撮れたということをとても喜んでくれたのが、なによりも嬉しかったです。たぶん、自分より上の世代にとって、映画>テレビという印象があり、なぜなら、ひとは、映画のことを「本編」と呼び、じゃーテレビはなんのさ…というところですが、別に映画が偉いなんてことはちっともないと思いますけど、でも、とにかく、今日は嬉しかった。
その会社には、昔お世話になった方たちが何人かいらして、次々と挨拶して、でも、決して堅苦しいものではなく、冗談を言いつつ、楽しい時間を過ごしました。なんか、すごい嬉しかった。久しぶりにひとの優しさに触れた…と思いました。(ふだん、どんな生活しているんだよ…ってことですが)。

その後も都内を徘徊し、そんなハッピーな出来事ばかりではありませんでしたが、一日の始めに(といっても午後だけど)、とてもあたたかい思いをしたので、別件でつらいこともありましたけど、めげることなく、過ごすことができました。

うーなんか、うれしかった。