山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

からだのなかに何人ものひとが…。

うーここ数日、はげしく忙しかった。

自分が招いたこととはいえ、しんどかったー。3時間くらい細切れに寝て、あとはずっと、書いたり、打ち合わせに行ったり。ふたつの番組の台本書いてたんだけど、両方とも、基礎知識がいるものだから、お勉強しないといけなくって、その資料の量が半端じゃないし、書いてあることも難しくてーふー、久しぶりに生命の危機を感じた…大げさか。

その間に、会社の決算という生まれて初めての出来事もあったので、なにぶん、経理事務的なことがすこぶる苦手ですから、「どんぶり経理ですね」と税理士さんに言われる始末…。

自分ひとりの会社なんで、自分が自分に給料を払っているんです。なんか、へんなの。自分が書いて稼いだお金を会社に入れて、そこから、自分に支払っているのだ。めんどくせー。…といっても、好きで会社組織にしたんだから、しょうがないんだけど。そのうえ、自分は経理のひとでもあるのだから。

もう、自分のなかに、社長から営業から書き手から演出から経理から、お掃除係からみんな入っているのだ。いわゆる多重人格でもあるよね。だって、社長にしてみたら、「もっと稼げ」ってことだろうけど、働き手である「作家・演出業」のひとからしたら、「好きな仕事だけにさせて、休ませてよー」ってことだろうし、「経理のひと」からは、「ちゃんと精算してくださいよー」ってことになる。

これらの会話を、自分ひとりの頭のなかでやっているのだ。まざるよー。とはいえ、結局、基本人格は、「作家系」なので、社長や営業や経理部門は弱いわけですよ。うちの会社としては。だから、今日も「経理のひと」として、銀行に行ったけど、振り込みするのに、ハンコを持ってきたつもりでも、そのハンコでいいかどうか、わからなくて、ハラハラした。

今は、ようやく、人格を統合しておる。というか、経理のひと、社長のひと、営業の人は寝ちゃったよ。
起きているのは、いつも基本人格の、だらしのない、物書きのひとなのだな。

そんなわけで、今日の午後やっと一息つけた-。それと家のなかに、パンが散乱している。なんでかっていうと、短時間睡眠のあと、さっとパンでも食べて、打ち合わせ行こうと計画して買ってくるんだけど、起きたらギリギリの時間で、パン食べてる暇がなかっただよなー。なのに、パンの衝動買い…。

今、うちには、神戸屋のアップルパイ、ミートパイ、食パン、明治屋のメロンパン、ごまロール、そして、十番にあるサンモリッツのシベリアケーキとチーズドッグがあるのだ。菓子パン屋サンみたい…。

今日はゆっくり眠って、明日からまた、台本の日々が続く。そのあとはフランスだし、帰ってきたら、スタジオ収録やって、そのあと、編集だなあ。そうこうしているうちに、春になるんだろう。

まあ、いいか、春。