山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

バーチャルでもリアルでも、同じなんだな。

ミクシィをやっているんですが、最近、はまっているのが、「サンシャイン牧場」と「アニマルパラダイス」です。
はまっている…好きでやっている…というのではなく、なんとなく、毎日、開き、なんとなく、毎日、草花に水をあげたり、肥料をまいたり、動物たちの世話をしているのです。

楽しいのか?

と問われると、特に楽しくありません。けど、なんとなーく、やめられない。しかも、架空の畑、架空の牧場にも関わらず、非常に普段と同じ心持ちになるのが不思議です。つまり、犬的な動物に優しくしたいし、花が咲くと摘み取るのにためらうし、年老いた動物を処分するたびに、胸が痛みます。

これって?

これは、かつて経験した感情をなぞるからなんだろうか。花を摘み取る経験があるからこそ、イメージ上の花であっても、摘み取るのが忍びないのか。

1度も花を摘み取ったことがなく、1度も動物を愛したことがないひとがやった場合は、どうなるのだろうか。自分などは、ある程度大人になってから、ゲーム的なものに触れたけど、最初から、それがある場合はどうなるのだろう。リアルとアンリアルを混同するの?それとも別のものとして捕らえることができるんだろうか。

自分の卑近な例で申し訳ないけど、アニマルパラダイスをやっていると、ホッキョクキツネなる動物がいて、こいつがすこぶるかわいくて、なぜなら、うちの犬に似ているからである。なので、こいつをひいきすることになるし、こいつを見かけたあとは、必ず、ミニが気になり、ミニを呼んで、撫でたりしている。

で、ちょっと飛躍して考えると…。

AVばかりみているとよくない…実際の女性とつきあうとギャップを感じるようになる…というけど、どうなんだろう。アニマルパラダイスをやっても、犬への愛情は少しも変わらず、むしろ、それをやることで、リアルな犬にもっと愛情を注ごう…という気持ちになる。

だから、AVファンもそうはならないのかな?AVが実際の女性のよいところをクローズアップさせるものなら、(大きくとらえるとそういうことでしょ?)、いい効果ってないのかなーと思った次第。

バーチャルの世界にばかりいると、よくない…という言説は聞くけど、ひとことでバーチャルといっても、いろんな世界があるからねー。まったくリアルな世界を経験しないまま、ヴァーチャルだけ経験する…となると違うのか。

しかし、自分も実際の戦争の経験ないけど、「本」や「映画」というバーチャルの世界で学んできたわけだし。だいたい、勉強ってほとんど、バーチャルじゃないか。

えっと、なんだっけ。

バーチャル悪玉説は今は通用しないよなあ。としみじみ。