山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ツイッター恋愛。

ツイッターがテーマっていうか、ツイッターで出会った人たちを描くドラマ「素直になれなくて」(cx)を見ちゃった。面白かったす。テレビドラマらしい、テレビドラマだと思った。急に、映画とテレビドラマの違いについて気づくほど。

ツイッターで知りあった…ってことは、お互いの素性がなかなかわからないってことだ。まあ、ツイッターじゃなくても、ミクシィでも出会い系でも状況は同じだけど。でも、これからは、「ネットでの出会い」っていうのは避けて通れないだろう。…別に避けなくていいか。

相手の素性がなかなかわからないのっては、どうなんだ。だから楽ってこともあるし、だから、たいへんってこともあるだろうなあ。

自分もネットで知りあった友人や知人のひとは、結構いるなあ。とある人物とはもはや10年近く連日メールでやりとりしているけど、1度も会ったことはない。文章だけで仲良しだし、重要な人物を紹介してもらったり、映画のときも協力してもらったり、いろいろいいことがあった。会ったことないのに、大事な友人と言える。その他にもネットで知りあって、その後会うようになったひともいるし。ネットでの出会いは、たくさんのきっかけのひとつってことだ。

けれども、それは、自分が「恋愛」というカテゴリーの中心に、生きていないから楽なんであって、これで、恋愛時代(…っていうのも変だけど)にいたら、大変のような気がする。ネット上で知りあって、(別にツイッタでもミクシィでもなんでもいいけど)、ちょっと気が合いそうで、「会う」ってことになったら、そこからいろいろ始まったり、終わったりするわけでしょ。

チャンスが増えるって意味ではいいのか。でも、危険も増えるし、無駄も増えるような…。どんなにテクノロジーが進化しても、ひとが実際に会って知りあえる相手は限界があるから、ネットが介在して可能性が増えた分、無駄も増えてしまうんだろうなあ。

なぜ、無駄が増えるかっていうと…。

友達の友達とか、仕事上の知り合いとかだと、最初からある程度、フィルターがかかっているので、「全く、全然、合うところがひとつもない。別世界のひと」と知りあうことはない。もちろん、別世界のひとと知りあうのも面白いという言い方もできるけど、そういうひとと、友達や恋人になれる確率はとっても低いと思う。友情も恋愛もある程度、共通の言語がないと成立するのは難しいからね。

と考えてみると、いい面もあるし、悪い面もあるし…というありきたりの結論になってしまった。失礼。

あ、でも、ネットで知りあったアメリカ人と結婚して、アメリカ行ってしまった友人がいたなあ。彼はアメリカ在住の運送業者で、彼女は普通の日本人で。彼が来日したときにあって、恋愛に発展して、嫁に行ってしまった。そうか、だから、アリか。今でも仲良しみたいだし。

もう少し、ドラマのことを書こう。ツイッターで知りあった5人(男3、女2)は、それぞれに、ヒミツといろんな不具合を抱えている。なかでも、「あら」と思ったのは、玉山鉄二が演じる編集者。編集長の渡辺えりさんに、仕事の見返りに、キスを要求されたりしている。これまで、偉いオヤジが女子社員によくやってきたことだけど、その逆バージョン。

上司にキスされて泣いちゃう、玉山鉄二、かわいかった。泣いちゃうんだ…。けどよ、果たして、そんなコトした、編集長の女性って楽しいのかなあ。玉山鉄二さんかっこいいから気持ちはわかるけど、相手に全然その気がないひとを無理矢理そういうことするのって、女性はあんまし好きじゃないような。それとも、権力を握ったら、そういう気持ちになるのかな。権力握ったことないからなあ。

演出業とかもやっているので、かっこいい、若い、けど、無名…みたいな俳優さんに会うこともある。けど、「映画とかテレビに出してあげるから、うんぬん…」みたいな気持ちにはこれっぽっちもならないよなあ。男の監督も同じ立場にいるから、かわいい・若い。でも、無名みたいな女優さんに下心を抱いてもいいだろうけど、そういうことありそうだけど、そんなにないよなあ。なぜって、そんなことして、芝居ヘタなひとキャスティングしたら、自分の作品が壊れてしまうもの。それを壊してもいいから、やりたいって思うようなひとは別の仕事しているよね。

あと、監督系のひとは正直なひとが多いから、いいと思ったら、見返りなしで、「つきあって」って言っちゃうように思う。オーディションで会った女性とつきあったけど、作品には出さなかった、でも、結婚したって知り合いもいたな。もちろん、男の場合はですね、その手の話は聞いたことがないわけでもありませんし、男の側は自由恋愛のつもりでも、女性側から見ると、「断れない関係」だったりすることもあるから、難しいところだけど…。女性も偉くなるとそういうことしたくなるのかなあ。

でも、この雑誌の売れない時期に、つまらない企画書いてくる奴とか、雇うかなあ、その時点でその雑誌ダメだと思うなあ。そんなひとは、そもそも編集長になれないのではないか。女性で出世したひとって、男の何倍も働いてきたひとが多いので、自分のキャリアを簡単には危険にさらさないような気がする。自分もカラダでのし上がったひとなら、別だけどね。だから、そういうことする場合は、リアルには、結構キレイなひとじゃないかな。

…ということで、玉山鉄二のその後が気になった。あと、瑛太ってひとは相変わらず、芝居うまいなあと思いました。ちょっこり、小須田康人さんが出てたのがよかったなあ、嫌味っぽい役で。

そんなわけで、明日は、札幌です。

楽しみ!

追加。

日記、書いたあとで、自分、20代のころにですね、テレビのディレクターをしておりましたが、(今もしているけれども)、「かっこいいカメラマンばかり選ぶ」と後ろ指を指されたことがあったのを思い出しました。確かに、見た目のいいカメラマンとばかり仕事してました。けれども、その当時でさえ、見た目で選んだことはなく、仕事のできるひとが結果的にかっこよかった…だけだったのだ。

いわれなき、中傷を浴びたことを思い出した!

しかし、今、思い出しても、みんなイケメンだったなあ。しみじみ。そういう目で見てなかったけど。

いえ、最近、お仕事させていただいてる方々もなかなかではありますが…。ここだけの話、技術部(カメラとかの人びと)と美術部(セットとか作るひとびと)にはイケメンが多いです、テレビ業界。時々、大道具さんなどに、びっくりするほどかっけーひとがいる。(まあ、売れてない俳優さんだったりするわけですが)で、制作と演出部は……比率でいくと、どうなんでしょうねえ。

出版業界とテレビ業界を比べると…ものすごい差がありますよー。イケメン率でいうとね…。あ、どっちがどうだかは、言わないでおこう。まだ、仕事したいのでね。うふふ。