今日は、一日、家にいた。
それで、夜、テレビドラマ「同窓会」(テレビ朝日)を見ました。同窓会恋愛が流行っているって、聞いたことがあって、そうなんだーと関心しているうちにドラマになってしまったので。最近って、流行→ドラマ化のスピードが速くなっているような気がする。ツイッターものにしろ、これにしろ。
そんなわけで、黒木瞳さん演じる45歳の主婦が主人公。中学の同窓会に出かけたことから、物語が始まる。このドラマのうまいなと思ったところは、メインの男女以外のメンバーが駆け落ちして行方不明になるところ。もはや、ただの恋愛ドラマだけでは、もたないことを知っているかのごとく。刑事もからんで、事件の可能性を秘めつつも、中年の男女の恋愛が描かれるというわけだ。
しかし、なんで、「中学」にしたんだろう。「高校」ではなく?…もしかして、高校だと、「お互い好きだった」としたら、「つきあってた」場合が多いから、ストーリー展開が面倒になったのかな。「中学」なら、そして、20年前なら、ひかれあっていても、つきあわなくても自然だったのかもしれない。
同窓会で再会して、恋愛に発展か…。そういうことに憧れるひとって多いのかしら。残念ながら、自分は、中学・高校ともに女子校だったので、同窓会があっても、恋が再燃ってことはないな。いや、Lの世界ならあるか…笑。
こういう例を見ると、子供は、共学に通わせるべきだよなー、子供が中年になって、恋愛するチャンスを奪うことになるぞ、女子校に入れると。まあ、レズビアンへの道は開かれるかもしれないが。
大学は共学であったけれども、同窓会で燃えようとはもはや思わないしなー。同窓会ってそもそもないし。けど、なんで、同窓会なんだろう。同窓会くらいでしか、非日常に出会えないってことなのかな。昔のキレイな頃を知られている安心感かな。それって、学生のとき、幸せだった場合なのかな。
いじめられてた子は、同窓会なんて行きたくないだろうし、行くとしたら、「復讐」のためだったりするし。同窓会の会場に偲び混んで、みんなが飲むビールやジュースに毒を入れておく…とかね。それでは、ちがう方向のお話になってしまうね。いけない、いけない。
まあ、なんのきっかけであれ、男女が会うことになり、そこから恋愛めいたものが始まる…という意味では、「ツイッター恋愛」ドラマと同じとは言える。恋愛の中身って、そんなに変わらないから、設定というか、それを包む衣を考えていかないといけないんだよね。でも、衣によって、いろんな描き方ができるわけだし。
ツイッターで知りあうってことは、お互いの素性を知らないまま進むってことだし、同窓会で再会して始まるって場合は、「昔の状態」を知っているってことで、ちょうどツイッターの逆になる。知らない不安を選ぶか、知っている安心を選ぶかによって、手段が違うのかも。
中年でもツイッターで知りあって、恋愛してもいいわけだし。というか、すでに、出会い系で知りあっている中年はたくさんいるだろう。むしろ、中年のほうが、出会い系を好むのではないか。なぜなら、「人知れず」に関係を持ちたい場合が多いだろうから。自分の素性をヒミツにしたままで、情事を行いたいひとが多いのではないか。でも、それじゃあ、キレイなドラマにはしにくいだろうな。
まあ、そんなことを考えながら見てました。最近、テレビドラマ、結構見てる。ひとつには、久しぶりに、連ドラちょっと書いたから、一応、他のドラマも見てみようって気持ちだったんですけど、見るとそれなりに面白いし。そうだよなあ、みんな、命賭けて作っているからね。
さっき、ツイッター見てたら、渋谷の映画館シネマライズが、ひとつの劇場だけ残して、他は閉鎖するというニュースを知った。(シネマライズには、3つ劇場があった)。なんだか、ショックです。本当に、単館って厳しくなっているんだ。それはつまり、単館にかかるような映画が上映される機会がまた、減るってことを意味する。単館は厳しいとは聞いていたけど、シネマライズほどでもそうだったなんて…。かっこいい映画館だったのに。
あー。なんだか。この先、日本のエンタメ世界はどうなっていくのかしら。シネコン中心、大作中心になるんだろうなあ。本だって、厳しいよ。文学ぶった単行本はどんどん出すのが厳しくなっているようだし。おー自分がいきたい世界がどんどんせばまっていく。行き場がなくなっていく。どうしたら、いいんだろう。
う~ん、こういう困った時、同窓会行って、昔好きだったひととかに再会して、えーい!こうなったら賭け落ちだい!ってことになるのだろうか。まあ、わからなくもない。
が。
今のところ、自分は、逃げるよりも、まじめに対処したいなあ、この映画や小説の厳しい時代に、どうやっていったらいいか、逃げずに考えたいです。もっとも、再会したひとが、日本のエンタメの世界を変えてくれるような実力者だったら、喜んで駆け落ちして、一緒に、なんかつくらしてほしいけど。あ、それじゃあ、駆け落ちじゃないか、仕事か。
…ととっちらかった感想になってしまいました。