山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

ネットのお作法

今日の朝日新聞に載っていた、タラ・ハントさんのインタビューを読みました。

タラさんは、「ツイッターノミクス」(文藝春秋)の著者である、カナダ生まれの女性。(73年生)

正直、この人のこと、知りませんでした、今日まで。ざっくり経歴を書きますと…

92年、20歳で妊娠し、途方にくれ、若い母親の集まるコミュニティがネット上にあると聞いて、それに参加。それがきっかけで、03年にブログを始め、05年に顔認識機能をつけた写真の共有サイト立ち上げて有名になる。

その後、アメリカでオンラインマーケッティングのコンサルティング会社を立ち上げて、人気を集め、今では、講演や執筆依頼殺到の方だそうです。(以上は、朝日新聞の記事から、ばっすいしていただきました)。

インタビューの内容が面白かったんですけど、なかで、一番、興味をひいたところについて、書きます。

タラさんは、ネット上のビジネスには、いくつかの鍵があると言ってます。以下、そのまま、引用します。

1)コメントをもらったら、それが否定的であっても、必ず返事をする。

2)批判を個人攻撃と受け止めない

3)有益な指摘やアイデアへの感謝は公に。

4)フィードバックを待たず、自分から探す

5)あら探しをするひとは、必ずいると覚悟する

これを読んで、一番、最初に思ったことは、彼女も、ネット上の「否定的なコメント」にかなり苦労してきたんだな…ってことでした。

ネット上のビジネスの鍵…と書いてあったから、もっと、前向きな提案があるのかなと思っていたら、5つのうち、3つが、否定的なコメント(あるいは、ひと)に対する対処法とは、意外でした。

ということは、否定的なコメントにどう対処していくか…ってことが、ネット上では重要になってくるってことでしょう。

確かに、ネットの上では、言動が過激になりやすい。面と向かって話したら言わないはずの言葉を書いてくる可能性は高い。それへの対処法って、なかなか難しい。一番、無難なのは、無視することだと思っていましたが、タラさんは、「否定的であっても必ず、返事をする」と答えていて、驚いたのです。

そうなのか、自分も今後、考えを変えていかないといけないのかな…と思っていた矢先、偶然、ツイッター上で、ものすごい数の読者を抱えるブロガーと会話することになり、タラさんの話をぶつけてみました。

すると、彼からの答えは、「それは企業の場合でしょう。個人の場合は、華麗にスルーしたほうがいい」と。

そうだよなあ、やっぱり。

彼に言わせると、ネガティブなものは、どんどんネガティブなものを引き寄せていくから、避けたほうがいい…とのこと。まったくであります。

と考える一方で、スルーせず、真っ向から、答えていく方もいます。

正々堂々とやってらっしゃるので、名前を書きますが、歌人の枡野浩一さん。ご自身が、違和感を覚えたものについては、正面から、批判の文章を書いている。ただ、枡野さんは、文章に品があるというか、非常に、冷静で、説得力があるので、ネガティブな印象はない。礼を尽くした文章だと思う。

さきほどの、人気ブロガーの彼も、「否定的であっても、礼儀を尽くしたものなら、答える」と言っていたので、ようは、「否定的」であるかどうかよりも、礼儀が尽くされているか、って部分かもしれません。

初対面のひとに、「おう。おまえ!」とは呼びかけないように、ネット上でも、気遣いがあったらいいなと思いました。

そして、一方で、「あら探しをするひとは必ずいる」ってことと、人気ブロガーの彼も、ネガティブ書き込みについては、参っている風だったので、これは、ブログなどをやっている以上、避けて通れない問題なんだなとあらためて、認識しました。

けど、まだ、ちょっと迷っているのは、「否定的なコメントにも返事をする」って部分。人気ブロガーさんは、「それは企業の場合」と言ったけれど、自分は、ひとり株式会社というか、ひとり企業のようなもの。

自分で作った小説や映画という商品を売っている、個人経営者…とも言える。そうだとしたら、その個人事業の運営のなかでは、否定的なコメントにも返事をしていかないといけないのだろうか…とも考えたりして。

実際、歌人である、枡野さんは、そうされているようだし。

が。

実際問題として、自分は、そこまで精神力が強くないので、やっぱり無理だなと思う次第です。非常に傷ついてしまって、なかなか立ち直れないので。これまでの経験でよくわかっている。なにかを発表することは、批判される可能性のある場所に立つことだから、もっと強くないといけないことはわかっているけど、けど、自分で制御できないような弱さがあるので、すみません。

とはいえ、礼を尽くされたら、やっぱり違うかもしれませんでした。

やや混乱しました。

あ、こんなこと書くと、年中批判されているみたいだけど、そんなことないです…笑。例えば、ネット上で、自分の小説や映画の感想を読むんですが、「やばそう」な時は、読まずに閉じてます。怖いので…笑。