山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

勝間和代さんはなぜ、女子に受けるのか。

今日は、経済評論家の勝間和代さんが、なぜ、人気があるのか…について、考えてみたいと思います。

数日前、ツイッター上で(…最近、ツイッターネタが増えてきたなあ…)、勝間和代さんとひろゆきさん(2ちゃんねるの元・管理人)の対談が話題になっており、自分も、アドレスを辿って、その映像を見ました。かなり激しい議論というか、言い争いのように見えて、ちょっとびっくりしました。テレビにありがちな予定調和になっていなかったので。

だから、ツイッター上でもいろいろ書き込まれていたんだろうと思います。私がフォローしているひとたちのつぶやきからは、勝間さんは、男性にはあまり人気がないようでした。

で、それはともかく、しかし、勝間さんは、女子には圧倒的に人気がある。なぜなんだろう…って考えました。

(今頃、遅いよ…と思われた方、失礼しました。漠然と「人気あるんだなあ」「本売れてるなー」くらいしか認識していませんでした)。

勝間さんは、経済評論家であり、公認会計士です。女子の憧れの職業としては、かなり異質ではないでしょうか。かつては女優とか作家とか社会学者とか、もう少し文化よりの著名人が憧れの対象になったのではないか、少なくとも、自分が20代のころは、そんな雰囲気がありました。

で、なんで、変わったんだろうと続けて考えたところ、「恋愛の時代」が終わったんだな…気づきました。

ざっくり歴史を振り返ると、1970年頃より、ラブ&ピースが叫ばれ、「愛」が一番大事という時代が始まる。この時の愛とは、男女の愛をさしたと思います。

それまで、見合いによって、親や上司の決めたひとと結婚するのが一般的だったのが、恋愛の先に結婚をとらえるひとが増えていく。続く、80年代、90年代は、「恋愛が一番」の恋愛至上主義時代。女性の幸せは、愛しているひとと巡り会うこと…(結婚できるかどうかはまた、別の話)という空気が濃厚になってくる。テレビドラマも、恋愛をていねいに描くものがヒットしました。

ところが、2000年代に入ってからは、「恋愛が一番」ではなくなってきたようです。だいたい、運命の男なんて、いつまでたっても現れない。いや、現れたと思って結婚したけど、浮気された、リストラされた…など、そうそううまくいかない。

じゃ、どうすればいいの?

って問いに答えてくれたのが、勝間さんだったのではないか、と。

恋愛は、相手が人間である以上、どんなに努力しても、思い通りの結果が得られるとは限らない。ところが、ビジネスなら、頑張れば頑張っただけ、返ってくるものがある(ということになっている)。いつまで続くかわからない恋愛にかまけているより、確実なんじゃないか。実際、勝間さん自身がその成功例としてある。

そういうことではないか…と解釈しました。

自分など、すっかり、恋愛至上主義でやってきてしまったので、気づきませんでした、全然。そうか、多くの女子は、そっちの流れに乗っているのか。

女子にとって、恋愛よりも、自分の成功(あるいは、なんらかの目標達成)のほうが、重要になっているのではないか。その象徴としての勝間さんがいる…。

どうでしょう。

勝間さんの著作をくまなく読んだわけではなく、カツマーと言われる方々にくまなく取材したわけではありません。漠然と自分が感じたことを書きました。

ので、誤解があったら、ごめんなさいね。

けれども、もし、自分の感じたままだとしたら、女性はホントに、変わったんだなーと思いました。それはやっぱり、悪くない変化なんじゃないか。自分は恋愛至上主義からなかなか抜け出せなかったけど、そんなもの、楽々と乗り越えていく女子が増えたとしたら、それはそれで、よかったと思いました。

世界というのは、このようにして、変わっていくのだなあ、その変わり目を見るのは、面白い。