山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ドラマ「うぬぼれ刑事」

とりあえず、オフラインが終わって、ひとやま越えた感じ。

帰り道に渋谷によって、映画「ガールフレンドエクスペリエンス」見ようと思ったけど、豪雨にやられて諦めて帰宅した。その代わりっていうのもなんだけど、「うぬぼれ刑事」見ました。安心して見られる面白さだった。

面白さにもいろいろあると思う。

1)次どうなるんだろうーっていう、手に汗握る、ハラハラした面白さ

2)これって、面白いのか…という「?」が浮かび続けながら見る面白さ

3)あーわかんない、ついてけないかもしれない、でも、面白いかもしれないっていう面白さ

4)なるほど、こう来るのね、わかるわかる、おもしろす…っていう面白さ。

5)うひゃーやられたーおもしろい、おもしろすぎるーうーっていう面白さ。

この区分けで言うと、「うぬぼれ」は「4」だった。すげえー新しー、とか、全然予想できなかったーとか、脊髄反射で笑うっていうより、のんびり微笑みながら見る感じ。大人計画の役者さんがいっぱい出てるから、「よっ、荒川や!」とか「おっ、小松さん」って、馴染みの役者さんに声かけるような気持ちで見てた。

犯人は最初からわかっているわけだし、謎解きや動機で面白がらせるドラマじゃないから、シーンシーンのどこで面白がらせるかが勝負ってドラマだろうなあ。いろいろ小ネタが楽しかった。あとやっぱり、主演の長瀬智也さんが、普通にしてたらかっこいいはずなのに、演技でもてない感じを全開にしていて、よかったなー。

地顔はハンサムなのに、どっか勘違いで、もてないひとっているもんね。空回りしている感じのひととか。それがよくでていて楽しかった-。

仕事が一段落し、疲れて帰って来た雨の夜、アイスクリームを食べながら、のんびり見るには最適のドラマだった。そう考えると、テレビドラマが担っているものって、もしかしてこういうものなのかなーなんて思った。それはやっぱり、映画館の暗闇に閉じ込めて見てもらうものとはおのずとちがってこよう。

どっちが、上とか下とか、偉いとか芸術とかじゃないと思うし。とかく、テレビは悪くいわれがちだけどね。テレビって誰でもタダで見られるから、嘲笑の対象にされやすいんだよねー。

テレビを悪くいうひとには、じゃーおまえ、作って見ろよ!じゃなきゃ、見なければいいじゃん…と思う。自分、野球とかサッカーとか見ていると「どこがおもしろいのか、わからない」と思うけど、だから、見ないもん。見ないし、悪口言わないもん。

あっと、つい、話がそれた。

…なわけで、「うぬぼれ刑事」楽しかった。また、見たい。これって全編、宮藤官九郎さんが演出なのだろうか、だとしたら、すごいたいへんだったんじゃないか…などと、心配をしてしまうのでした。

来週も見ようっと。