山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

なぜ、太る?なぜ、食べる?

昨日、映画「The ダイエット」(関口祐加監督)を見て、その感想をざっくり書きましたけど、それをきっかけに、「ダイエット」について、考えたことを書きます。

映画のなかで、なぜ、太るのか…なぜ、太るほど食べるのか…ってことについて、言及しているのだけど、その答えのひとつに、主人公と食べ物の関係が、主人公と家族の関係に影響されている…ということがわかるくだりがありました。

精神科医による分析で、主人公がピザやチョコレートなど高カロリーのものを好んで食べる背景には、主人公と家族の問題が潜んでいる…と言い当てるわけです。なるほど、そういうものかもしれない…と思いました。

一方で、自分が「ダイエット」ってテーマで考えるとき、避けて通れないと思うのは、「美しさとはなにか」って問題でした。この映画は、オーストラリアの作品なので、ダイエットの背景が日本とは少し違うのかもしれないとも思いました。

もちろん、太ってしまう背景には、家族の問題などが、日本の場合でもあるとは思うけれども、欧米人ほど、ものすごい太り方をするひとの少ない日本で、それでも、ダイエットは女性の最大の関心事だし、雑誌でもテレビでもダイエットを特集すると注目を集める…という事実があり、それって、やっぱり、欧米とは少しちがう背景があるかもしれないと思いました。

それは、やっぱり、「美の基準」ってこと。

女性は美しくなりたくて、やせるわけです。

必要以上に食べてしまって、やばいからやせる…というよりも、とにかく、漠然とやせたいって考えているひとのほうが多いように思う。少なくとも、自分はそう。

まあ、欧米人の太り方と日本人の太り方ではレベルがちがうもんね。

振り返ってみると、自分は、高校生のころまでは、「やせてる」方でした。子供のころなどは、ガリガリですらあった。じゃ、なんで太ったかっていうと、これはもう、受験勉強です。

高1の終わりくらいから、それまでの生活を一新し、すごく勉強するようになりました。当時は、医学部に行こうと思っていたので、必死だったわけです。そしたら、太ったねー。ようするにストレス太りですねー。

で、大学に入って、少し元に戻ったけど、子供のころようなガリガリくんには戻れず。

以後、時々ダイエットしたり、しなかったりで、今日まで来ておりますが、「やせたい」背景にあるのは、やせてる=美しいという感覚によるものであります。グラビアやテレビに出てくるひとみたいにやせたいわけですね。その縛りは日本ではとても強烈だと思う。

関口さんは、オーストラリアでは、太っている女性もそれなりにモテると言ってました。なぜなら、男性の側が「こいつなら、絶対俺を裏切らない」って思うからだって。

ふうむ、そんなこともあるのか。日本だったら、デブ専という特殊な趣味の場合は除いて、太っているよりスリムなほうがモテると思うけれども…。

そんなわけで、「ダイエット」といっても、国によって、背景はちがうなーと思ったしだいです。

ほっておいたら、太ってしまうのは、この豊かな国ではどうしようないよね。テレビをつけるとどこかでかならず、グルメ番組やってるし、「おいしい食事」「楽しい食事」ほどよきことはない…ってメッセージがあふれているし。

一方で、同じメディアから、「スリムで美しい」女性たちが、愛や幸せを語る物語を演じているんだから、非常につらい現象だど思うぞ。

同じメディアから、「食べろ」「やせろ」と言われているんだもんね。精神はどんどん引き裂かれますことよ。

そんなわけで、自分もここ一ヶ月くらい、ゆるいダイエットをしています。いわゆる、測るだけダイエットです。タニタの賢い体重計を買ったので、はかってます。100グラム単位でわかるので、一喜一憂しながら、なんとな~く、やっている。

はじめてからとりあえず、2キロはやせましたが、その後は、あまり進んでないです。

えっと、話がそれた。

ダイエットの背景にあるもの…なぜ、やせたいか、…なぜ、太るほど食べるか……などなどを考えていくと、知らずに、迷宮に入っていくのが面白いです。

自分の場合は、太る理由は…

・お菓子を食べ過ぎる
・基本的に運動量が少ない

まあ、この2点ですね。運動量が少ないのは、仕事がら仕方ない。なるべく歩いたり、ジム行くようにしているけど。

お菓子のほうはどうかな…特別なトラウマとつながっている…ほどではないけど、小さいころから、ケーキとか好きだし。普通の食事より断然好きなんだから、しようがないなー。

まとまりなくてすみません。

ケーキがすきなのは、あの美しい外見と奥の深い味わいのせいです。分析していくと、本当は不幸な子供時代にゆきあたるのでしょうか…。

ううむ、フロイト的じゃ。