山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

オーディション秘話。

今日、うすぼんやりした頭で、「はなまるマーケット」を見ていたら、演出家の宮本亜門さんが出演されていた。

で、わー面白いなーってお話があったので、書いてみます。(記憶に頼って…)

亜門さんは、ニューヨークやロンドンでも公演をされていて、その際に、地元でオーディションをやることもあるそうで、「オーディションにおける、土地柄」みたいなことを話していました。

それによると…

ニューヨーク …自信ありすぎ
ロンドン   …やらなすぎ
日本     …反省しすぎ

とのことでした。

ニューヨークだと、自分のダンスのために、自前のピアニストをロスで雇って、お金をかけてやってくるひともいて、とにかく、みんな、自信満々。自分の世界観による演出で、歌い、踊る…。

で、亜門さんが、「ノー」(不合格)と言っても、「なんで?」「なんで私が不合格?」と全く納得いかない態度に出るそうです。

さすが、自己表現の町、ニューヨーク!

ロンドンの場合は、歌ったり踊ったりするまえに、「この部分の意味は何?」とか「ここの解釈は?」とか、どっちがオーディションしているのかわからなくなるくらい、質問してくるひとが多いそう。

で、さんざん、しゃべった後、やっと、歌ってもらうと、すごくヘタだったりするそうだ。

理屈っぽいって、イギリス人っぽい…笑。

で、日本。

日本の場合は、反省しちゃうひとが多いそう。「ここがダメだったですよね」とか「自分ごときが…」とか言うらしい。

わーわかる、さすが、日本人!

ホントに、アメリカ系のひとって、「わたしはすごい!」って喋る人多いよなあ。ものすごく自信満々。でも、だからこそ、鬱病治療薬が必要なんだよね。常に、ポジティブでいないといけないから。

アメリカだったら、とても自分はやっていけないよ。

で、イギリス…というか、ヨーロッパの方は、フランス人もそうだけど、話が長いひと多いよなあ。ものすごく、重大な話をするわよ…って感じで延々しゃべるひと、多し。案外、中身はなに?ってことがある…。


でまあ、日本人の場合はわかる。

しかし、自分が日本でオーディションやった経験では、(ドラマや映画のときね…)、そんなに反省するひとはいなかったような…。それは、私が、亜門さんみたいな大・演出家じゃないからかな。

自分がオーディションしたことあるのは、子役とか高校生役とは、若いひとが多いからかもしれない。一生懸命なひとが多いので、選ぶほうだって、心を痛める。

そんなわけで、オーディションお国柄のお話、面白かったです。

犬のことで参っている時に、数少なく、笑えたエピソードだった。