山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

節電の夜に。

地震2日目。

これまでは、テレビで被災地の様子を見て、衝撃を受けるばかりだったけど、明日から関東地方も一定期間、停電になると知り、はじめて、危機感のようなものを実感している。

テレビで見ても、ツイッターで読んでも、実感がなかなかわかなかった。ひたすら、驚き続けていた。

それでも、昨日の夜くらいから、ツイッターでヤシマ作戦を知り、自分なりに節電を始めた。

ヤシマ作戦って、「エヴァンゲリオン」からつけられた名前で、それぞれが節電することで電力を蓄える作戦。使わないことが力になるのね。

具体的には、2個あるパソコンをひとつに絞って、一台は電源オフ。プリンターもオフ。暖房オフ。すべての作業をリビングでやることにして、電気はスタンドひとつにしてみた。

薄暗いおしゃれなカフェみたいになりました…笑。

これらは自主的である分、どっか余裕だったような気がする。

しかし、明日から本格的な停電になる。

自分の住んでいる地区は、とりあえず、停電はない模様だけど。

それでも、近くのビルを見上げると、今からすでに、明かりが少ない。外資系の会社の高層ビルが近所にあり、いつもは真夜中でも煌々と光っているのに。同じ真夜中に仕事をする者として、「おお、やってるな」と妙な共感を持っていたのだが。

それも今日までだ。

ドラキュラの末裔の自分もここ数日は早寝早起き(当社比)である。24時頃には眠り、午前中に起き、太陽の光を浴びている。

15日に大きなイベントの撮影があり、その準備などで忙しかったからもある。

そして、今、ちょっと心配。とても楽しみにしていたイベントであり、その撮影が自分の会社でできることは、嬉しいんだけど、余震とかいろいろ心配だ。たくさんの人が集まるので。

どうか、無事に成功させたい。

バングラデシュで危機を乗り越えたことのあるカメラマンも一緒だし、涙のイギリスロケを乗り越えた女子も一緒だから、大丈夫だと思う。

スタッフを信じよう。

というわけで、わけもなく、気持ちがざわつく。

いや、わけもなく…ではないね。大災害が起こったのだから。

不安なときは、不安だ…と認めたほうがいいよね。無理をせずにいきたいよね。

基本的に無力な自分です。でも、少しでもできることがあれば…と思う。

自分にできることは、少ないですが、書いたり、撮影したり、それをまとめたりすることができます。

あとは犬の世話ができる…と思う。

薄暗いカフェみたいな部屋にて、傷つくひとがひとりでも少ないように、生き物の命が少しでも失われないようにと願っています。