山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ハイバイ「七つのお祈り」

今日は、五反田のアトリエヘリコプターで、ハイバイの「七つのお祈り」を見ました。

いや~、相変わらずのクオリティの高さ。

しじゅう、笑いっぱなしなんだけど、笑いに持って行くまでの周到な構成…

こう書くと、かたい芝居みたいだけど、全然、そうじゃなくて、見ているとリラックスしてくる。

緊張しない。でも、批評的。でも、笑える。

役者の芝居のうまさが、はんぱない。みんなが自然すぎて、「素」なのかと思うほど…。

いいなー。

AV女優のお父さんや露出度が上がっていくグラビアアイドルのお父さんたちの集まる、なんだか不思議な教室とか、

そのお父さんたちの苦悩…とか。

日頃、ジェンダーとか、性差別とか、そういうことを声高に書いてしまっている自分としては、恥ずかしくなるくらい、かろやか。

そのテーマの通底音を響かせながらも、さらっと笑わせて進む。

初めて、「おばさん」と呼ばれて傷つく女性の話とか。

フランスなら、マドマゼルからマダムで…、それなら傷つかないのではないか、そこに思いやりがあるのでは…という提示も、かろかやだけど、力強いよね。はっとした。

この軽さと重さ。

好きだなーハイバイ。

俳優陣もみんなピカイチだよ。

ハリウッドの演劇学校から戻ったばかりですが、いやあ、まったく、遜色なし。っていうか、上かも。