山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

「すべては海になる」@東京国際女性映画祭



今日は、お昼から、自分の映画の上映。久しぶりなので、ドキドキしながら、会場入り。

上映前に挨拶があって、上映後はトークもあるので、せっかく買った10センチヒール(グリーンカーペットで履いたやつ)で行こうかと迷ったけど(だって、脚が長く見える!)、断念。

10センチともなると、花魁の高下駄みたいで、おいそれとは逃げ出せない…まともに歩くのがたいへん。

いえ、逃げ出す予定はなかったのですが。

写真は上映後のトークの様子。

久しぶりの上映だったけど、なんだか好評で、韓国、台湾、インドからいらっしゃっていた映画祭関係の女性たちから、ほめてもらえて、うれしかったー!!

そのほか、懐かしい友達も見にきてくれて、じんときた(涙)。

上映後は、トーク。



これも緊張せずにできた。(当社比)

映画評論家の小藤田千栄子さんが、インタビューして下さったのだけど、質問が的確で、答えやすかったから。

時々、なんて答えていいかわからない質問を投げてくるひとや、自分の意見をぶつけるだけのひともいるけど、小藤田さんは的確。答えやすい。

ファンになりましたー。かっこいい先輩です。

インタビューってこうあるべき…って思った。自戒を込めて。

今日はインタビューされる側だけど、ふだんは私はする側なので、自分の場合は、あんまりよくないインタビュアーです。

自分はこう思う…ってことをすぐ言いたくなるのね。相手の意見に自分の意見をはさんでしまう。

あるいは、「こう答えてほしい」というオーラを送ってしまう…。

なので、ドキュメンタリーの編集していると、「自分、うざい」って思うことが多々あります。

…と話がそれたけど、そんなわけで、今日は楽しかった。

やっぱり、映画見てもらったひとに、「面白かった」「良かった」って言われるとそれだけで、海に飛び込んでもいいくらいな気持ちになる……(あ、死んでもいいって意味です。死なないけど)。

テレビも映画も見てもらって、なんぼ、本も読んでもらってなんぼ、です。

見てもらうことで、読んでもらうことで、その度に生き返る。

その度に新しい時間を生きることができる。

……本当にそうなんだ。

しかし、今回、女性映画祭に参加して、いろんな女性の先輩たちに出会えて良かった。自分の前の世代の女性たち…まだ、映画界で働く女性が少なかった時代に、「女性をちゃんと描ける映画を!」って思いで立ち上がったひとたちがいたことを、ありがたく、そして、誇りに思いました。

この方たちがいたから、自分も今、こうして、作品を撮れるようになったのだ。そういう環境がそろったのだ…と深く深く思いました。

今日、映画を見にきてくださった方々、本当にありがとうございました。

また、ぜひ。どこかで