山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

テートモダンで現代アートに触れる。

ロンドン15日目。

今日は、スコーンの朝ご飯を食べた。



英語の学校のあと、テムズ河を渡って、テートモダンへ行ってきた。



発電所だった建物を改造して作られた、現代アートの美術館である。



なんか、かっこいい。これは天井から逆さにぶら下がっていた階段。



タイトルは「片付けられない女」…ではない。



日本の庭園を彷彿させる、小石でできた渦巻き。



この他、ピカソやミロやダリなんかを至近距離で見ることができる。

気になったのは…



こちらの展示。



ギャラリアガールズっていうひとたちのプロバガンダ。



どうやら70年代に女性のアーティストたちが、意義申し立てをしたらしい。

サザビーズに女性のアーティストはゼロだ!みたいな怒りの広告。

彼女たちは、ギャラリアガールズって名乗ったらしい。知らなかったので、興味深かった。

気に入ったのは、こんな絵たち。



カナダの現代アートの女性作家によるもの。



ブラックユーモアっていうコーナーに展示されてました。

すっかり楽しんで、外に出たら、夜だった。



ふうむ。

普段、美術館になど行かないし、絵画に対する素養もない。

「迷宮美術館」という番組のディレクターを3年くらいやったし、祖父は洋画家なんですけど、でも、絵を見るのがそんなに好きってほどじゃない。

やっぱり、ストーリーが好きだから。

一枚の絵のなかにストーリーを読み込むのがそんなに得意じゃない。

でも、テートモダンを歩いて、それぞれを描いたアーティストの気持ちを想像するのは楽しい。

シュールレアリズムとか、ほんと、なんで、こんなへんてこなもの書いたんだろう…って思う。

けど、やりたかったんだよね。描かずにはいられなかったんだよね。

そういう作者のパワーが伝わって来るのは好きでした。

というわけで、明日は金曜日。

市場のある日だから、どこの市場へ行こうか迷っている。

幸せな迷いです。