ロンドン28日め。
昨日は、動画をアップしたら、それ以上はなぜか書き込めなかった。
なので、報告途中で終わってしまった。
昨日、行ったウォータールー駅の近くのトンネルの落書きアート。
なかで人だかりがしていると思ったら、撮影だった。
ステディカムみたいなカメラが準備中だった。
サブ(監督とかがいるところ)もあった。
撮影を見ていたかったけど、セキュリティのひとに、移動してくださいって言われてしまってダメでした。
残念。
そのあと、old vicという劇場で、コメディを見た。
なんてクラシックでかっこい外景なんでしょう。
なかもすてき。
舞台は、「noises off」という、三幕で、バックステージものだった。
私の英語力でも後半からは笑いっぱなし。
脚本がよく練られていて、構成がとてもしっかりしている。
わりと、古典的というか伝統的なコメディなんだけど、面白かった。
ので、つい、芝居熱が始まってしまい、今日も行ってしまった。
ここは、ロンドンの劇場街。
このあたりに20個か30個くらい劇場が密集している。
行ったのは、「マチルダ」というミュージカル。
ロアルト・ダールの原作で、「time out」というイギリス版ぴあみたいな雑誌で、一、二の人気の舞台だった。
これが、すごかった。
主人公はマチルダという10歳くらいの少女なんだけど、この子が見た目もすごいかわいいけど、歌も踊りも芝居もすっごくうまくて、子役としてすごいとかいってる場合じゃなかった。
舞台装置もかっこよくて、とにかく、言葉が半分くらいしかわからなくても、最後は泣けてきました。
(泣ける話でもないのに)
出演者、美術、演出、すべてのクォリティーの高さにじんときたのだった。
そして、芝居が終わったら、拍手の嵐、そして、スタンディング オヴェーション。
私も思わず、立って拍手しました。
とにかく、すごい。
見始める前、ちょっと風邪気味かなー、体調悪いかなーと思っていたのに、(それで、アニマルホームを休みました)、それが、このミュージカルを見たら、なぜか力がみなぎってきた。
芸術の力ってすごいの。薬より効くんですよねー。
すごい作品に触れると、生きる力をもらうことができる。
ちょうど、「マチルダ」もそういうお話で、マチルダはひどい両親、ひどい校長のいる学校に通っていて、すべてが最悪なんだけど、彼女は本に救いを求めるのね。
放課後はいつも図書館で過ごし、家に帰っても、父親に本を破かれても、読み続ける。
わずか、8歳くらいで、ドストエフスキーとか読破していくわけです。
そして、最後は彼女が本から得た力と知識と想像力で、父親の命を救うことになるのでした。
いやーセリフのひとつひとつをもっと的確に知りたい、と強く思いました。
感動に打ち震えました。
余談ですが、今夜もfish&chipsを食べました。
学校の先生のおすすめで、ネットのロンドン情報によると、ロンドンで8番目に、fish&chipsが美味しいと言われる「the fryer's delight」とい店。
確かに美味しかった。肉厚で、からりとして。
これにコーラとパンで、10ポンドでした。
そんなわけで、今夜は、感動的な舞台を見たので、幸せのうちに眠れる。
パンフレットを買ったので、これからゆっくり読むつもり。
脚本が読みたい。
やっぱり、芸術はひとを救う。