山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

生活保護からクラブ遊びまで。

ロンドン37日め。

いよいよ、特別報告することが減ってきました。今日は、学校に行って、ポーランド人とロシア人とランチを食べて、(最近、このひとたちとよく一緒にいる)、郵便局に行って、クリスマスカードを出して、ちょっと買い物をして帰ってきました。

特別、観光のようなことをしなくなりました。東京にいるのとあんまり変わらない感覚で過ごしてます。

もう、「旅」気分は終わったんですね。

いわゆる観光地…ビッグペンとかウエストミンスター寺院?とか大英博物館とか、全然行ってなし、まあいかなくてもいーやと思ってます。

(ロケでいくかもしれないけど)

郵便局は長蛇の列でした。自動で切手が買える機械が2個あるのですが、2個とも壊れてました。前回、行ったときは一つは有効だったんだけど、今日は全滅。

で、列が長くなる。窓口にしても、小包も海外郵便もただ切手だけを買う人も保険もみーんな同じ窓口なので、非効率的に思えます。

機械だってすぐ直せばいいじゃないか…と働きものの日本人としては思います。このような、「すぐやればいいじゃん」という発想がないというか、「別に、それ、あたしの仕事じゃないし」という空気が支配的というか、こういうところから経済的に停滞していく感じが読み取れます。

割れ窓理論のような…。

小さな「さぼり」を放置していおくと、やがてそのグループ全体がさぼるようになる…みたいなことです。

しかし、日本も徐々にそういう感じになっていくのだろうなーと思います。

先日、bbcで、生活保護を受けながら、アルコール依存症になってしまった若い女性のドキュメンタリーをやってましたけど、「働かずに、政府からお金もらって暮らす」というスタイルが、三世代に渡って続いているというんです。

おじいさんの代から働かずに、生活保護で生きてる。なんだかすごいことになってます。

cycle of dependency 依存のサイクル っていうんだそうです。

悪循環ってことですね。

ううむ。

民主化が進み、格差社会がとんでもなく広がっているロシアもたいへんかと思うけど、日本やイギリスみたいな「停滞」している国は国なりの問題がありますよねー。

自殺が多かったり、社会全体に停滞感が広がり、未来に希望が持てずに、おも~い空気が漂っている…とかね。

そんなことを日々、英語で話しながらやってます。ので、テーマは重いけど、とても興味深いです。生の情報を知ることができるしね。

自分のポーランド人のイメージって、大国ロシアや強いドイツにいつも責められて、痛々しい国、それでも、ふんばる我慢強い国民性…と勝手に思ってましたけど、全然、ちがうと言う。

キャラクター的には、わりと衝動的で、アグレッシブで、小さい国なのに、ロシアに戦争しかけたりして、基本、強気の国民性だそうです。ポーランド人に説明されて初めて知りました。

そんなわけで、どんどん東欧諸国について詳しくなっていく不思議。

明日の夜は、この東欧2人組とロンドンナイトクラブ遊びをすることになりました。

ちょっと楽しみ。