先日の東京国際映画祭のオープニングで、「007スカイフォール」の予告編が流れた。
子供のころは、「007」ってすごいなーと思って、ファンだったかもしれませんが、長じるにしたがって、なるほど、エンタメとしてはよくできていると思いつつも、主人公のキャラにいろいろ疑問が浮かぶようになり、あまり見なくなりました。
スパイで美女好きで…みたいなキャラに今更感があったもんで。
なので、予告編が流されると知ったときも、「ふうん」って感じで見ていたんですよー。
ところが、
まず、007を演じるアクター(ダニエル・グレイグ)が地味というか、これまでのセクシー系ではない。むしろ、疲れたおじさんの部類にはいるタイプ。
さらに彼に美術館で話しかけてくる男が、いわゆるおたくで、生意気で、ちょいとフェイスブックを思い出すような……、あれれ?いったい、これどういう展開なの?とぐっと興味をひかれました。
どうやら、007は年もとったし、そもそも、スパイ活動するにしても、冷戦の時代はとっくに終わったし、敵ってどこの国なの?という空気のなか、存在感が希薄になってきている。
スパイ=かっこいい!ってイメージはリアルにはなかなか持ちにくいのが現状。
それを逆手にとって、というか、ちゃんとストーリーに組み込んであるんだなーって感心しながら、予告編を見終わりました。
そして、これは見たいなー、心にひっかかったなーと思っていたら。
そうだったんだ、監督はサム・メンデスだったんだー!
知らなかった。
サム・メンデスといえば、かの「アメリカン・ビューティー」の監督でございます。もっとも敬愛する監督のひとり。
その作風はリアルで辛らつで、独特のユーモアがある。こういう作品を撮りたい!と思わせるナンバーワン監督であります。
すごく辛らつでシリアスなのに、ちゃんとヒットできるというところもあやかりたいところ。
そんなサムが…(って、友達じゃないけど…)、007とか撮るんだなーって。
それって、黒沢清さんが「踊る大捜査線」撮るみたいなこと?あ、ちがうか。
とにかく、「スカイフォール」楽しみ。公開は12月みたいだけど。
最後に最新のうちの犬情報も載せておきましょう。
手前がなつ。奥で耳をたてているのが、はるる、でございます。