半年前、うちにやって来た時は、こんな愛らしい子犬だったのに。
はるるを尊敬する、いじらしい子犬だったのに。
今では、骨を喰わえて、ワイルドに練り歩き、
隙さえあれば、男性性を誇示する、男くさい奴に成長した…。
そこで、残念だが、先週、タマをとってやった。
大和市にある山口獣医科病院のロビーにて。
敬けんなフェミニストの私としては(嘘だけど)、男性性を誇示するようなやつはほっておけんのだ。
「タマとり」の刑に処する。
っていうか、人間界と共存するには、去勢は仕方のない、避けられないことである。
この世界では行き場のない犬猫がたくさんいて、処分されているのだ。いたずらに数を増やしてはいけない。
繁殖させる気はないけど、なつが脱走して、どこぞの令嬢をはらませないとは限らないから。
それに、一度も使えないなら、ストレスになるだけだから、とってやるのが飼い主心というものだろう。
退院して、タマなしのなつ。
こころなしか、がっくりしているように感じる。
かわいそーなので、鶏のもも肉を買ってきて、茹でてあげた。
でもさ。
この鶏だって、生きたかっただろうにね。
犬が好きだけど、その恣意性については、無自覚にならないように気をつけております。はい。