山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

マイノリティのわたし。

テレビ番組の仕事がひとつ終わりまして、ほーっとしたところです。

それが今朝の事ですね。お昼頃、最終作業が終わった。

で、日曜の午後を少しぼんやりして過ごして…犬との長い散歩や電球を買ったり、ごみを捨てたりですね。

で、明日、月曜日から次の仕事の打ち合わせに入りますね。

なので、今夜は明日の準備だったりです、当然ながら。

そして、来週の今頃はLA(アメリカのひとは、エルエーっていいますね)、ロスに行くわけですね。いきなりロケだよ。

……いや、幸福なんですよ、やりたい仕事ができて。

誰に縛られるわけでもなく、フリーランスでございますから、しかも、自分が興味をもってやってみたいと思ったことを順番にやらせていただけて、これはホント、有難く嬉しいことであります。

しかしなー。

もうちょっとなー。少しなー、余裕がなー。時間がなー。

さぼる時間がなー、あったらなー。

自己管理能力が低いせいもあってですね、どーもうまくスケジュールをこなせないです。

そうこうしているうちに今年も上半期が終わろうとしていて、動揺中です。

いえ、わかってます。

みんな、そうやって、ちゃんとやってるんですよね。

犬の映画、なかなか完成できないし…。

もうひとつの映画もなんとかしたいし…。

小説とノンフィクションを実は書こうとしていて…。

しかも、最近また、「これはドキュメンタリーで撮りたい!」つうもんを見つけてしまって。

これがプロデューサーならいろいろ複数できるんですよね。

しかし、書いたり撮ったりの仕事ってそうそう同時にできない。少なくとも自分はできないです。

はっ。

なんということを書いて居るのだ。

ビジネス書みたない本はいろいろあるけど、フリーのひとの自己管理術みたいなのってあるのかなあ、あったら読みたいなー。

しかしですね、自分の生きる世界、仕事内容がじつは、超少数派であることを最近しりました。

それは、「知的財産権」という本を読んだからなんですね。知的財産権とは、特許、著作権、商標の3つなんですけど、この本の主旨は、「知的財産権を守り過ぎると革新的なイノベーションが生まれない」ってものなんです。

特許などで新しい技術を囲い込むとそれが広がらず、結果的に世の中にとってよろしくない…というもの。なるほど、わかります。

しかし、著作権となってくるとそうそう合意はできない。

自分も物書きのはしくれとして、少ない印税を大切にいただいている身ですし、自分の書いたものやアイデアがどこかでまねされてもOKとなると、笑ってばかりもいられません。

そういう思いでこの本を読んだのですが、「知的財産権」を問題にするとき、主なターゲットは特許であって、著作権など、たいしたもんじゃない…のようなんです。

これはどーゆー意味かというと、特許っていうのは世界中にあり、それによって潤ったり、技術を囲い込んだりとそれにかかわるひとの数も厖大だし、お金もすごい額にのぼるわけです。

一方、著作権は、監督や作家にとっては重大事だけど、それにかかわっているひとも金額も世界的に見たら、たいしたもんじゃないそうです。世界経済に与える影響なんて全然ない…らしいです。

そーか。

映画産業は日本の紅ショウガ産業とほぼ同じスケールってどこかで読みましたが、つまり、そういうことなんですよね。

自分にとっての問題はなかなか共有されにくいってことです。だから、「映像や著作をなりわいとする女性のための自己管理術」のビジネス書など存在しない。なぜなら、買い手が少ないからです。とほほ。

自分で書け、ってくらいです。でも、書いても売れません。同じような環境のひと、そんなにいないんですから。

ふー。

というわけで、日曜日の深夜、新しい一週間を前にして、活気あふれる日記のひとつも書きたいと思ったのに、書けませんでしたー。

(ため息)