山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

舞台「ストリッパー物語」

最近、あまり日記を書かなくなりました。

書かなく、というか、書けなくなりました。

以前は深く考えずに思いつくことだけ書いていたのですが、それじゃダメなような気がしてきて、もっと戦略的というか、テーマを絞り込むとか、そういうことしないとダメなんじゃないかと思い始めたらできなくなりました。

ブログのブランディングとか。

うー。

そこで止まっていたらそこまでなんですけど、「よりよきものにしよう」という欲が出るとですね、これがたいていできなくなる傾向がある…ということに今回、気づきました。

この傾向、ブログだけじゃないんですね。仕事一般、暮らし一般、つまり人生一般がそうであったと、自分。

思いつきや好みだけでやっていたことが、仕事化したり、よりよきものを目指そうとすると、考えちゃって、立ち止まちゃって、先に進まない。

仕事だとそれでも、締め切りとか放送日があるので、人一倍責任感が強い…というのは嘘ですが、人一倍気が弱いため、なんとかやるんですが、そうじゃないものはホントにもう…。

ここでこんな話を書いているのはある種の開き直りですね。

もう、いいや。ブランディング。傾向をまとめようとするのやめた。

時々発作的に思うんです。いろんな仕事やってるので、自分がなんだかわからなくなって、これはまずいからひとつに絞るべきなんじゃないかって。しぼってみた時期もあったけど、気づくとまた、広がっちゃってる。

あーあ。

最近見たものを書いておきます。

今日、ポツドールの「ストリッパー物語」@東京芸術劇場

つかこうへい節、ひさしぶりに堪能しました。思ったより、ポツドール色がしなかったです。

なにより、白眉は、リリーフランキーさんの「ヒモ」ぶり。すごいなーこのひと。

映画「凶悪」でもそうでしたけど、この方、プロの俳優じゃないのに、なに、この存在感。映画でも舞台でもすごくリアルなのに、ありえないほど強烈で。

劇中で一人でえんえん、しゃべるシーンがあるんですけど、ここが、すごい見せます。舞台が静まりかえったように。

舞台でいろんな出来事が展開するんだけど、「早く、シゲさん(リリーさんの役名)、出てこないかな」って思っちゃう。悪いひとなのに、見ていたい気にさせる。

渡辺真起子さんのストリッパーぶりもお見事でした。いかにもつかさんのヒロインを演じてた。

男気のある女っていうか。最後は泣くよね。

このほか、ここ最近見たのは、

映画「先生を流産させる会」、「さよなら渓谷」「サラの鍵」「テイク・ディス・ワルツ」「アウェイ・フロム・ハー」などでした。

「テイク・ディス・ワルツ」の痛みと深さについてはちょっと驚きました。こういう映画撮られていたんだなって。しかもこの監督、若いんだよねー。カナダの女性監督。

カナダの映画って鋭いところついてくるなー。

恋愛の先にあるもの、恋愛だけじゃ割り切れないものをきちんと映像化してる。

脈絡なくなりましたが、思ったまま書くとこんな感じなのでした。

うー。