山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ネガティブわたし。

ここのところ、ずっとイラッとしている。

ずっと編集していて、忙しく久しぶりに徹夜になったりしているから、そのせいでもある。

が。

それだけじゃない気がする。

就職してからずっとテレビの仕事をやってきて、途中で小説書いたり、映画撮ったりもしたけど、基本、この人生、ずっと忙しく、いつもなにかしら、テレビの仕事をして、時間に追われ、徹夜なども日常であったはずだ。

だから、忙しい、とか、寝れない、なんて理由でイラッとするはずがない。

それよりここ最近はずっといろんなことが思うように運ばないような気がする。前ならすらすら書けた企画書や台本もなんとなーくペースが落ちてる。

いや、なんとなーくじゃないな。ちょっとした企画書はともかく、大きなサイズのものを書こうとするとなかなか筆が進まない(pcで書いてるけど)。

なんだろーな。コレ。

この能力、著しく落ちた感じ。

やる気が低下している感じ。

それはあの、一般的にいう、年齢ということなのだろうか。

年とって体力なくなったからか。ゆえのやる気消失か。

それでも、「あーこれ、面白い」「もっと知りたい」という思いは減ってない。

だから企画だけたてちゃって、進んじゃったりする。

けど、前よりずっと消化力が減ってる。

まずいな。これ。圧倒的にまずいでしょ。

それとも、そういうふうにペースが落ちたなら、落ちたなりの対処の仕方があるのかな。

ひとつは、人に助けてもらうことよね。

元より、ディレクターの仕事は、カメラマンに撮ってもらい、出演者に出てもらい、編集マンに編集してもらうわけだし。

それぞれに力を発揮していただき、よろしいところを頂戴するという、まことに都合のいい仕事なのだ。

だからなー。細心の注意もいるのだけど。

…本来、フリーでやっている身ゆえ、自分のマイナスになることはあんまり書かないほうがいいのだろうけど、まあ、そういうもんもかねての仕事と割り切って、書いちゃった。

っていうか、そういう本当に感じてることしか、書く気がしない。

がんばってやってます、超面白いもん、作ってます、信じられないくらい充実してます…なんて書けないよ。

嘘だから。

本来、超ネガティブで、人と会うのも苦手、知らない人とは話せない、朝はずっと寝ていたいし、夜はひとりでずっと起きてたい、という生き物なんだから、当然なのかな。

岡本かの子の小説に、「ひとは四十を過ぎると根に戻る」って書いてあって、「根」っていうのは本来もっていたもののことで、なんだか納得する。

私の根=つまり、子供時代の自分は、人見知り、いじめっ子、感じ悪い、体育とか死ぬほど嫌い、学校嫌い、先生嫌い、給食食べられない、授業中座ってられない、というダメの集合体であった。

思えばそこから、血のにじむような努力のすえ(うそ)、現在の、ふつうに仕事出来る人にまで、上りつめたのだった。

それがー。

最近、小学生時代の感覚に戻って来た気がする。

やばい。授業中、走り廻っちゃうよ。っていうか、学校休んじゃうよ-。

いいのか、それで。もう…。

(終わり)