先日、犬関連の取材で、栃木のみなしご救援隊のシェルターに行って来た。
そこで出会った一頭の犬。
ロケ隊がいる間中、吠えている。
私も何度も吠えられた。
すると、
「アカネ、大人しくしなさい」と救援隊のメンバーが叱責した。
瞬間、私が怒られたのかと思ったけど、どうやら、犬に言っているらしい。
尋ねると、この犬の名前が、「アカネ」であった。
「アカネ犬」はノラ犬の子供で、野性が強く、人となかなか打ち解けることができないという。
臆病だからすぐ吠える。無理に近寄ると噛まれるかもしれないと言われた。
困った奴だ、アカネ犬。
しかし、同じ名前かと思うと、妙に親近感がわき、同じ、捨て犬同士…私もまあ、捨て犬みたいなもんだから…少しは仲良くできないものかと思う。
よく見ると、可愛い顔をしているじゃないか。
人を信頼できず、臆病で、空元気、すぐに吠えるが、叱られると尻尾を巻いて逃げていく。
おお、さすが、アカネ犬、私と同じ血が通っているのかもしれない。
「同じ名前とは、これも何かの縁、いずれ、私が引き取るべきか…」
そんなことを考え、みなしご救援隊のメンバーに告げたところ、
「アカネは、あんたにちなんでつけたんだよ」と言われる。
ええ?!
数ヶ月まえ、広島の動物管理センターを取材したとき、ちょうど、収容されていたのが、「アカネ犬」だったそうだ。
私の取材がなければ、その犬がいた部屋に入る予定はなかったが、取材のために入り、結局、その犬を保護することになったのだと言う。
つまり、私がきっかけ…。
ということで、彼女の名前は「アカネ」になったそう。
そういえば…私は当時の「アカネ犬」に会っていたのだ。
写真もあった。
子犬の頃の「アカネ」
カワイイよね。
連れて帰るか迷ったもの。
そして、彼女は、「アカネ」犬として、広島で元気に吠えながら生きているのであった。
ちなみに、もう一頭、私にちなんだ犬がいて、そいつは、「やまだ」というそうだ。
「アカネ犬」の親犬だそうで、だから「やまだ」だって。
いやいや、「やまだ」は前夫の名前だから…と説明して、大笑いとなった。
広島で暮らす、保護犬の「やまだ」と「アカネ」。
元気に生きていってほしいけど、機会があれば、やっぱり引き取りたいなーと思ったのだった。
最後に、みなしご救援隊のバスのなかの写真を…。
まんなかにいるのが、「アカネ犬」。
奥に子猫が13頭、ヤギもいました!