山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

映画「マダム・イン・ニューヨーク」

ここのところ、息抜きにインド映画を見ている。

偶然見たのが、「マダム・イン・ニューヨーク」

インドに暮らす、料理上手で、裕福な主婦が、ニューヨークに滞在するお話。

この主人公の女優さんが、びっくりするほど綺麗。整いすぎた顔立ち。なのに、51歳らしい。

二度びっくり。

35歳くらいかと思った。

すごい美人なのに、清純な感じがして、エロさがない。

で、この主人公、二人の子供に恵まれて、お菓子のケータリングなどもやっているけど、ちょっと人生物足りないと感じている。

そんなとき、姪の結婚式のために、ひとりでニューヨークへいくになる。

初めての海外旅行で、英語もできないので、失敗ばかり。

でも、NYに着いてからは、英会話学校に通い、そこで、少しずつ、自信を取り戻していくという物語。

英会話学校には、世界中から英語のできない生徒が集まっている。

メキシコ人、中国人、アフリカ系、アジア系。そして、フランス人も。

そこで学ぶ喜びを思い出し、妻でも母でもない自分に気づいていく。

でもって、ちょっとフランス人から恋されたり。

映画として面白がる、というより、インドの文化を知ることができて面白かった。

(以下、ネタばれありですよ)

まず、女性がとても奥手であること。

特に恋愛に関しては、とてもガードが堅い。

イケメンフランス人(シェフ)から恋されて、何度「コーヒーでも飲まない?」と言われてもOKしない。

「一緒に、レストランとかできたらいいね」と言われても、よろめかない。

料理上手の主人公にとってみたら、自分の夢を実現できるチャンスなのに。

で、夫と子供がインドからニューヨークへやってくると、途端に母&妻の顔に戻ってしまう。

なあんだ、フランス人と駆け落ちしないんだ、とがっかりしていると、姪の結婚でカレイに英語のスピーチをして、大団円。

夫も子供も母のカレイなスピーチ(英語)を聞いて、母(主人公)に対する敬意を取り戻す。

で、主人公も満足して、家族と一緒にインドに帰って行った。

これでいいのか。いいんだよね、おそらく。

主人公が求めていたのは、新しい恋愛ではなく、自分を敬意を持って見てもらうことだった、という結末だ。

最初、ちょっとがっかりした。あまりに、夢のない結末に。

ちょっと冒険したけど、決して、はめははずさず、英語が少しできるようになって、でも、帰りの飛行機のなかでは、ヒンズー語の新聞を読んでいた。

あんまりじゃないかと。

でも。

よくよく考えて見ると、日本ではなかなかつくれない、結末かもしれない。

主人公が求めていたのは、恋愛ではなくて、敬意を示されること。

確かに、新しい恋愛などより、敬意を持って見られることの方が大事かもしれない。

日本の女性は、恋愛対象として見てもらうために、頑張るけど、「敬意」をもたれることは少ないよね。

ふむ。

本当にほしいのは、敬意かもしれない。

やたら、西洋文明にひたるのではなく、自国で母国語を愛して、生きていく…

こっちのが本当は格好いい結末なのかもしれないと、考えることもできました。

(単なる保守的な結末、と考えることもできるのだが)

なわけで、インド映画新鮮でした。

(2倍速で見たことも告白しておきまする)