山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

守られて生きている

公開まで、あと少し。

なるべく、毎日、書いて行きたい(と、毎度言っていて、達成してないけど…)

昨日は、よく仕事をしてきた某制作会社に行って、某プロデューサーとお話しをした。

そのp(=プロデューサー)さんが、映画の前売りチケットを買ってくれた。

ありがたし。

それだけじゃなく、しみじみ、プロデューサーというのは、演出を守る存在なんだなあーと思い、胸が熱くなった。

これまで、演出業、脚本業、作家業が中心で、「つくる」ことを熱心にやってきた。

そういうとき、中身や予算について、pと対立することもなくはなかった。

だから、そういうpがいなければ、「もっと自由に作れるのに!」と思ってきた。

で、実際、この映画のpを自分でやった。

だから、自由。どこまでも自由。

好きなものを撮り、好きに繋ぎ、予算だって好き放題だ。(まあ、お金はあまりないので、好き放題じゃないけどさ)

けれども、それは、同時に、誰も守ってくれない、ということを意味するのだ。

全部の責任を引き受けないといけない。

つらい場面を変わってくれる人はいないのだ。

昨日、そのpさんと話していて、

「あー、私は、今までこういう人達が守ってくれたから、安心して作ってこられたんだ」

ってことをつよくつよく思った。

失って、初めて、気づく。

(バカですから)

守られた環境に、戻りたいなーって思いました、正直。

けれども、もう、始めてしまったのだから、最後まで、やるしかないす。

それに、一緒に作ってくれたスタッフがいる。

カメラマンも編集も、みんな、「できること」をやろうとしてくれている。

ひとりだ、なんて言ってはいけない。

弱音と文句ばかり言ってるんじゃねーよ。

公開まで、あと少し。

どうか、どうか、劇場に来てください。

拝。