山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

今の時代がいちばんいいよ

気を抜くとすぐ、ブログ更新をさぼりますね。

うかうかしていたら、11月が終わってしまいました。

ここ数日は何をしていたかというと…。

11月29日(日)東京都現代美術館で、映画監督の松江哲明さんとミュージシャンの前野健太さんのトークライブに行きました。

(東京アートミーティング)

松江哲明監督は、「山田孝之の東京都北区赤羽」(テレビ東京)が斬新で、面白くて大好きでした。

ドキュメンタリーの監督さんだけど、作品が既存のドキュメンタリーのスタイルを乗り越えていくところがあって、目が離せない存在。

それと、「自分の視点」が強く出ているところがいいなあーって常々思っていました。

なので、映画「犬に名前をつける日」に、コメントをお願いしたところ、下記のような言葉をいただきました。

“たとえ映画の常識を逸脱してでも、

「伝えなければならない」という執念が込められた映画。

犬と猫と人間の未来を考えれば、

ドキュメンタリーとフィションの境界線など些細な問題にすぎない。”


おおー!

心にずしりとくるコメントでした。

そして、作ってよかったって思いました。

届くところには届くんだ、と。

そんなわけで、楽しみにトークライブに行きました。

お相手の前野健太氏は、なんといってもライブが最高なんですよねー。

美しく、心に響く声と、しみいるギターの音、たまに弾かれるピアノもよくて、

さらに、歌詞がいつもものすごく斬新。

新発売のアルバム「今の時代がいちばんいいよ」も購入。

たとえば、どこが斬新かといえば、

「私の怒りとは」という曲では、

“いつかは会わなくなる友達とビールを飲んで”

とか

“いつかは会わなくなるおまえと キッス”

とある。

普通のポップスだと、「ずっと友達」とか「愛は永遠」とか歌いたがる。

でも、それは嘘だし、友達だって会わなくなるし、恋も終わる。

そこらへんの正直さがずばぬけている。

「愛は勃起」なんてまんまだし。

正直すぎるから、夢を見たいひとにはつらいのかもしれないけど。

けど、私は好きだ。

今日は、一日中、「今の時代がいちばんいいよ」のアルバムを聴きながら、クラウド・ファンディングのリターンの発送をしていました。

クラウド・ファンディングは続行中なので、引き続きよろしくお願いします。