昨日の土曜日は、つじあやのさんのライブに行って来た。
会場は、東京キネマ倶楽部という、なんだかダンスホールの面影残る、クラッシックな雰囲気。
外は冷たい雨が降り、鶯谷の駅に着いたときには、「ブルっ」となったけど、ライブが始まるととてもほっこりした。
つじさんの歌声はどこまでも透明で優しく、それでいて、強い。
ウクレレという小さな楽器ひとつで、会場中の心をつかむことができる。
曲もやわらかで、聞き心地のよいものが多い。
映画「犬に名前をつける日」の音楽を担当してもらった縁で、お邪魔した。
映画もちょっと紹介していただいた。
心動いたのは、観客のこと。
中年の男性が多いように見受けられたけど、みなさん、とてもジェントル。
ひとりでいらしている方が多かったように見えたけど、混雑する会場でも、道をさっと譲ってくれたり、
ドリンクバーでも、非常にすんなり並んでいた。
もしかして、アーティストとそのファンは似るのではないか、と思った。
つじさんは…もちろん、中年の男性ではないけど、なんというか、見た目は静かに見えるけど、仕事全般、きりりとして、着実だ。
ブレがない。
そういうまじめさと誠実さが、会場のお客さんの雰囲気にもあった。
とてもすてきな時間を過ごすことができた。
なかでも、うちの映画に作ってもらった「生きものたち」という曲のときは、何度聞いてもじんわりした。
ライブのあと、一緒に行った映画のスタッフたちと鶯谷探険。
駅前には♡ホテルが建ち並び、地元ならではの居酒屋が軒を連ねる。
とてもディープな街であった。
串揚げやさんとカウンターだけのナポリタンからラーメンまである飲み屋へと流れて、とても楽しかった。
東京って広いなあー
知らないところがいっぱいあるなーとしみじみ。
また、行ってみたい。