山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

映画「犬部!」小説版、出ました!

6月7日(月)、明日ですが、映画「犬部!」小説版が、朝日文庫さんより発売です。

 

映画の脚本を書いたあと、書ききれなかった部分を書きました。

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「犬部!」小説版を宣伝中のハルナツ(やる気なし)

 

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映画「犬部!」小説版なり。



 

 

主人公の花井颯太やその親友の柴崎涼介、犬部に参加する秋田智彦、犬部の猫担当、佐備川よしみ……。

今では、懐かしい友達みたいに思えます。

(書いている間中、つきあっているのでね)

 

彼らの名前のヒミツをここであかしましょう。

 

花井颯太はですね、モデルになった獣医師・太田快作氏の愛犬「花子」から「花井」をもらい、颯太はですね、颯爽と走り出すようなヤツ、ってことで名付けました。

林遣都さん、映画のなかで、実際に走りまわってました、颯爽と!

 

他の3名には実は、犬猫が盛り込まれているのでした。

柴崎涼介は、「柴犬のように真面目で忠実で、でもその分、生きるのが下手なところもあって…」という性格を盛り込みました。

涼介という名前は、涼やかなイケメンのイメージで名付けたところ、

中川大志さんに決まって、「涼やかでイケメンで一途っぽい」ところがぴったりでびっくりしました。嬉しいサプライズというやつです。

 

秋田智彦はですね、はい、そうです。秋田犬のイメージです。

秋田犬は大型で一見恐そうにも見えるんですが、人懐こい部分もおおらかな部分もあって、

そんなイメージでした。裕福な家で何不自由なく育ったひと…という感じ。

智彦は実は友人のカメラマンの名前で、明るくて楽しいひとだけど、テーマによってはすごく真剣になるので、そこからもらいました。

浅香航大さんが演じています。浅香さんはいろんな役ができる方で、「あなたの番です」とかのあの刑事さんとかも大好きなんですが、今回もばっちり秋田犬、じゃなくて秋田くんになってました。

 

そして、佐備川よしみ……。

これはなかなかわかりにくいと思いますが、「サビ猫」から来ています。モデルになった太田快作氏が「サビ猫好き」でして、それを反映させました。

サビ猫って、優しい性格の猫が多いらしいんです。太田さんがある事件により、落ち込んでいたとき出会ったのがサビ猫だということで、彼のピンチに現れる猫というか人として、

サビ川となづけました。

(この事件については、今月末に発売になる、「犬は愛情を食べて生きている」(光文社)というノンフィクションに書きましたので、興味のある方はそちらも読んでもらえるとたいへんうれしいです)

映画では大原櫻子さんが演じてくれてます。どことなく猫っぽくて、こちらもナイスキャスティングでした。

 

そんなわけで、「犬部!」小説版、よろしくお願いします。

 

 

 

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