山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

悩ましい創作の秋。いや、捜索か。さがしてるよ。

昨晩は、うまく書けなくて、うんうん苦しんでいたけど、真夜中、すこしだけひらめく。

D/クーンツさんも言っているように、どんなにダメと思っても、最低6時間書き続けると、そのうち、なんかおりてくると仰ってましたけど、苦しめばそのあとに、海路が開けるってほんとね。ここで、投げ出してしまうのと、そのまま考え続ける、参考資料を読み続ける、とにかく書いてみるってことを続けるのとではちがうかもしれない。

が、今回、こんなに苦労してしまうのは、べつの要因があるのではないかとも考えてしまう。まあ、最初の二作は、自分の思いのままに書いたからいいとして、次のは、エンタメ意識して書いたし…で、これで、混乱したかもしれない。好きなことを自由に書くってスタンスから、依頼されたものに忠実に書くってスタンスをとったので。それじゃ、テレビと同じくない…?

ううむ。テレビはちゃんとできるんです。依頼されたように。そこに作家性を込めようとか、自分はこう思うんですとかなんて、みじんも(っていったら、嘘だけど)、入れないですよ。自分を消す作業だ。もともとテレビは多くのひとを対象にしているのだから、そうあるべきと思ってやってきたし。けどさー、自分のなかでは、小説つうのは、文字通り「小さい説」ですから、そんなにたくさんのひと、意識しなくてもいいのかと思っていたんですよ。けど、時代はすっかり変わっていたのだ。いや。ゲーテの時代だって、「ウエルテル」ベストセラーだし、「ウエルテル」風青年が流行ったみたいだから、いつの時代も同じかな。

親しいテレビドラマのPが、まあ、ヒット作連発なんで、学園祭に招待されたりしている様子なんですけど、彼に言わせると、ある程度のヒット作っていうのは、法則があるから、それに乗っ取ればたいてい、大丈夫だと。その法則でいくと、わたしのやりたいことって、逆行なんだよなあ。だからって、そっちに乗ってもなー。

悩ましい秋。