山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

小説

小説「オトナの片思い」増刷!

久しぶりに(?)朗報。 前に角川春樹事務所から出した短編集「オトナの片思い」がまた、増刷された。 「増刷」 いつ聞いても嬉しい響きだ。 これは、石田衣良さんとか角田光代さんとかの著名作家も書いていらっしゃるので、その恩恵もある。 元の企画は担当…

小説「ミレニアム1,2,3」

映画「ドラゴン・タトゥーの女」の原作であるところの、「ミレニアム」1,2,3を通して読んでました。 原作はスウェーデンの小説です。 さっき、テレビで「世界の女性」をテーマにしたバラエティ番組を偶然見て、それによれば、スウェーデンは、世界有数…

小説「ミレニアム1」

今更ですが、「ミレニアム」を読んでおります。 すでにハリウッド版もスウェーデン版も映画を見てしまっているので、ストーリーも犯人もわかっているというのに、読み出したらはまってしまう作品です。 さすが、世界的ベストセラー。 映画を見て原作を読みた…

「すれちがうとき 聴いた歌」

今日は、枡野浩一さんから献本していただいた、「すれちがうとき聴いた歌」を読んだ。 枡野さんは短歌の歌人だけど、小説もお書きになるのである。短編がいくつか並んでいて、最初にその小説を象徴するような短歌が歌われている。 「毎日のようにメールは来…

丸山正樹著「デフ・ヴォイス」

今日は、友だちの本の紹介です。 丸山正樹さんの「デフ・ヴォイス」 7月23日、文藝春秋より刊行です。 今期の「松本清張賞」の最終候補作。惜しくも受賞は逃したけれど、このままにしておくのはもったいないと…編集部が考えて、出版されたのだと思う。 (そ…

「八日目の蝉」

先日、「八日目の蝉」の映画を見まして、小説との差について、考えたことを書きます。 小説「八日目の蝉」については、「不倫がテーマ」とか「母性」がテーマとかいろいろ言われていますが、自分は、か弱きものを助ける者もまた、か弱き者である…というふう…

岡本かの子

松尾スズキさんが出ているので、NHKドラマ「TAROの塔」を見ました。 画家の岡本太郎さんの自伝ドラマですが、全体的に再現ドラマっぽかったです。もちろん、事実とその人物像に迫る演出方法だから、ドキュメンタリー&ドラマのテイストになるのは仕方ないの…

本の感想などもたまには。

仕事も一段落し、年度末の決算もだいたいできたので、2冊ほど本を読んだ。 (これでも、自分は小さな会社をやっているので、年度末決算という、経理事務があるのだ。とってもたいへんなのであった)。 普段はあまり読んだ本のことをここに書かない。映画や舞…

「終着駅 トルストイ最後の旅」

ジェイ・パリーニ著「終着駅 トルストイ最後の旅」(新潮文庫)を読んでいる。 文豪と言われたトルストイは、晩年、鉄道に飛び込んで、自殺した。 地位も名声もあり、人格者として誉れの高かったトルストイは、なぜ、自殺したんだろうか。それも、見知らぬ駅…

小説「シューマンの指」

奥泉光さんの新刊「シューマンの指」を読んでいる。 シューマンは、クラシック音楽の作曲家である。で、シューマンの作曲した曲にまつわる逸話と、その曲に魅了された人物たちの織りなす、ミステリー仕立ての小説です。 自分は、クラシック音楽をちっとも聴…

ごく普通のひとの普通の暮らし。

イーサン・ケイニンの「エンペラー・オブ・ジ・エア」(短編集)を読んでいる。 翻訳は、名匠・柴田元幸さん! 実は、この作家、少し前まで知らなくて、友人から教えてもらって読み始めた。「宮殿泥棒」「あの夏、ブルーリヴァーで」と来て、今、三冊目。す…

松尾スズキ著「宗教が往く」

数日前に、松尾スズキ著「宗教が往く」を読み終わった。 今は、インドの作家、タゴールの本を読んでいるんだけど、時々、フト、「宗教が往く」が懐かしくなり、あの世界に戻りたくなる。とても長い小説で、いったいいつ終わるのだろうと心配になるほど長く(…

小説「フォレスト・ガンプ」

今日やったことは、「フォレスト・ガンプ」という小説を読んだことと、換気扇の掃除をしたことでした。あと…ゲームとか…。 なぜ、今頃、「フォレスト・ガンプ」を読んでいるかというと、お勉強というか、研究のためでした。次に書こうと思っている小説を、ど…

月はひとつ。

世界では、日食(日蝕?)が起こったり、大洪水が起こったりしていたようだが、自分は風邪にやられて、今日も一日伏せっていた。 午後には、やらないといけないテレビの台本がひとつあったので、のろのろと起きだして、直す。風邪薬のせいか、熱のせいか、も…

風邪でダウン中。

昨日の分。 一日中、寝てました。ふだんは35度代の体温なのに、36,8度になり、朦朧としました。しかたないので、パブロンの喉と熱に効くのを飲んだ。それで、寝たり、起きたり、ずっと布団のなかにいました。 最初は、アフリカの資料を読んでいたのです…

「レモネードを作ろう」その2

昨日の続き。 昨日のブログで「レモネードを作ろう」という小説について感想を書いた。ところ、その日記にコメントをいただいた。ばんちゃん…と仰る、時々、コメントを書いて下さる方からである。ばんちゃんは、このエピソードのもうひとつのテーマをすばや…

小説「レモネードを作ろう」

ある日、アマゾンからこういう本を買いませんか…という案内が来た。それまでの購入履歴からおすすめ本が来るわけである。まず、タイトルにひかれた。「レモネードを作ろう」。ずいぶん、さわやかで甘酸っぱいタイトルじゃないか。さらに、作者を見ると、ヴァ…

老いについて。

数日前から、ドレス・レッシングの「夕映えの道」を読んでいる。 主人公は、40代と思われる、ファッション雑誌の編集者。自分の服装がイケてることがこの世で一番大切と思ってきたような女性である。彼女は、夫に先立たれ、ひとりぼっちになる。その頃、近所…

無駄遣いと腹痛と優れた小説。

土曜日。 ちょっと買い物に出かけ、バッグを買ってしまった。必要ないのに…。でも、カワイイし、嬉しいからいいか…と自分をごまかす一方で、今後、当分テレビの仕事をお休みにするのだから、無駄遣いは禁止であったはずなのに、おまえは…と責めつつ帰宅する…

秋の終わり、冬の予感

落ち葉のなかのミニさん。久しぶりに、太陽のある時間にお散歩に行きました。 太陽のひかり、朝の空気は気持ちがいいな~とミニが言ったとか言わないとか。 撮影したひと(=私)の影、映りすぎ! クンデラの「笑いと忘却の書」を読んでいます。ものすご~く…

たゆたう性。

今日は、仕事で、80年代の小劇場ブームを支えた重要人物の一人にお会いしました。いや~美しかった。そして、とても感じのよい方で、仕事するのが楽しくなった。詳細は、また、あらためてアップしたいと思います。 そんなわけで、現在、再び「名曲探偵アマデ…

泣くことについて。

いろいろ忙しくもあるけれども、相変わらず、首と肩が痛いけれども、でも、基本、大変、幸せである。この先、当分、好きな小説が書いてゆけそうだし、テレビの仕事もあるし、映画もやれそうだし、未来は開かれているような気持ちである。そして、日々感謝。 …

自分のほしいもの

今日は、久しぶりに晴れたのでー、ある決意を持って、洗濯しました。 ある決意って、晴れてるうちに洗濯しよう…ってだけのことでしたが。 昨晩は、いろんなことを考えたら眠れなくなり、朝になってしまい、8時頃寝て、12時頃起きました。それで、家にある洗…

もしもこの世に天使が…。

写真は、飛び出すカード。わかるかな? 友人のカードデザイナーが、新刊「まじめなわたしのふまじめな愛情」をモチーフに飛び出すカードを作って送ってくれました。 ちなみに、表紙は… こうなっているの。これを開くと、上記のベッドで丸まる女子が出てくる…

バートルビー症候群

そんなわけで、引き続き落ち込み気味のわたしです。 現在、バートルビー症候群にかかってます。 えっと、バートルビー症候群っていうのは、大元は、「バートルビーと仲間たち」(エンリーケ・ビラ=マタス・木村榮一訳)という小説によります。 バトルビーと…

冗談、再び。

ミラン・クンデラの「冗談」を読んでいるのですが、これがどうしようもなく、面白い。 ああ、小説ってこういうふうに書くんだ。ストーリーとしてのおもしろさも充分に備えながら、社会主義ってなんだったのか、キリスト教的世界観とはなにか、男女の愛ってな…

冗談

ミラン・クンデラの「冗談」という小説を読んでいる。(まだ、途中)。 舞台は、1940年代末のチェコスロバキア。革命が起こり、共産主義国家になったばかりの頃である。と、書くと、今の時代とまったく関係なく、興味をもつひとはそれほど多くないかもし…

「ペット・サウンド」

今、村上春樹訳の「ペット・サウンズ」を読んでいる。 ビーチボーイズの元・リーダーであり、作曲家・作詞家であるブライアン・ウイルソンの伝記のような小説である。うう、いい。 先日まで読んでいたミラン・クンデラの「不滅」のなかに、こんなくだりが出…

スーパーモデルと離婚した男

先日来、小説「リップスティックジャングル」について書いているわけですが、(小説の詳しい内容については、数日前の日記「誰もみたことのない世界」を読んでね)、物語の終盤に、タイトルに書いた「スーパーモデルと離婚した男」こそ、案外理想の相手では…

誰も見たことのない世界

ひな祭りキャンディ。色がかわいいので購入。深夜の友達。 もうひとつ。チーズパイの匂いに引き寄せられてきたミニ。 大ヒットドラマ「SEX AND THE CITY」の原作者、キャンデイス・ブシュネルの新作「リップスティックジャングル」を読んでいる。ニューヨー…