山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

風邪でダウン中。

昨日の分。

一日中、寝てました。ふだんは35度代の体温なのに、36,8度になり、朦朧としました。しかたないので、パブロンの喉と熱に効くのを飲んだ。それで、寝たり、起きたり、ずっと布団のなかにいました。

最初は、アフリカの資料を読んでいたのですが…、AUとかOAUとか、石油とか、難しい話は諦めて、村上春樹先生の「1Q84」を読みました。懐かしい感じがした。それは、舞台が1984年だからということではなく、村上春樹さんの文体が懐かしいのだ。村上春樹以降の作家で、村上文体に影響を受けたひとっていっぱいいると思う。誰もが、村上春樹みたいな文章を書きたいと思ったんじゃないかな。少なくともわたしは思った。実際の自分の文章がどこまで村上先生に似ているかはさておき、空気みたいなものを継承しているような気がする。

たとえば、♀のことを、「女」って書かずに、『女の子」と書くとか。村上さん以前の小説って、「女」という呼び捨てが多かったように思う。そして、その女とは、べたーっとした、性的存在である場合が非常に多かったと思う。男女共学(懐かしい言葉)の時代を経た作家たちは、同級生を「女」呼ばわりすることに抵抗があったと思う。単なるクラスメートだし。そこで、「女の子」(子供のことではなくて)という言葉が登場するのだ。

自分も小説のなかで、なるべく、「男」とか「女」って言い切らないようにしている。同じ世代の作家でも、「男ってやつは…」とか「女ってこういう生き物」みたいなこと書くひといるけど、とてもいやな気持ちになる。

あ、もっと書きたいが、これから打ち合わせなので、ひとまず、ここまで。

上巻だけ読みました。午後は下巻を読むぞ。