山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

カラダの野性と出会う

<気分転換のため、今日から模様替えしてみました。> 「野性」をテーマにすると、アクセス数が飛躍的に伸びるので、調子づいて、今夜もテーマは野性だっ。 ヒトの気持ちのなかにも野性はたっぷり眠っていて、普段はそれをうまく飼いならして、生きているよ…

都会で野性と出会うには。

東京に住んでいる。 私の家の前には、40階建てのマンション、25階建てのオフィスビルが見え、地下鉄の駅までは2分ほどである。 昼間は窓があけられないくらい、車の騒音がうるさい。 こんな住宅環境では、自分が生き物であることを忘れそうになる。ほんと…

思い出のシナモンシュガー

今朝の朝食では、バナナをバターで焼いて、シナモンシュガーをふり、バナナのソテーをつくった。 これをトーストに載せて、食べた。 シナモンの香りにバナナの甘さ、バターの焼ける芳ばしさが手伝って、ふつうのトーストが何倍にも豪華に感じられる。 ていね…

海までドライブ

すっかりお酒に弱くなったため、少ししか飲んでないのに、ふらっとして朝を迎える。 朝といってもすでに午後だったけど。 犬2頭を連れ、今は販売中止になっている古いスタイルのパンダ(イタリアでは現役でたくさん走ってた、フィアット車製)に乗って、三…

思い通りになる人生

映画「クローサー」については、25日より書いているけど、この映画を見ても、そして自分自身の人生を振り返ってもしみじみ思うことがある。 それは、 人生は自分の望んだようになる、ということ。 こういうこと言うと、そんなわけないよ、思い通りになんか…

愛を邪魔するもの

昨日、見た、映画「クローサー」についてもう少し。 この映画には、4人の男女が出てくる。 1)女性のカメラマン 30代半ば バツイチ 2)男性の医者 40歳くらい 独身 3)男性の小説家 30代半ば 独身 4)女性のストリッパー20代前半 独身 で、この…

「クローサー」を見た。

久しぶりの外出ざんまいの一日。 打ち合わせ三件。都内を地下鉄を使って(出発はタクシーだったけどさあ)、あっちこっちへ。 いろんなひとと会っていろんなお話やらお仕事やらをする。ふう。 終わってから、渋谷で「クローサー」の最終回に間に合うことに気…

飛ぶように売れるもの

ゲームでも服でも映画でも本でも一時期、飛ぶように売れるものっていうのがある。 その時には、それがとても魅力的でよきものに見えて、熱に浮かされたように、それを手に入れたくなる。 で、手に入れて実際味わってみる。多くのひとが 思うほど、手に入れて…

運命の雨

今日はひさしぶりに、美容院へ行った。 水曜日あたりから、人と会う約束が始まるので(これまではひきこもり週間だった) 身繕いをする必要があったのだ。 それで、のろのろと夕方、いつもの美容院へ。 長年かよっている店なので、緊張もなく、ほとんど20…

なけなしの幸せを数えて。

もう、二か月近く、映画を見に行ってない。 4月は二週間ほど海外ロケだったし、5月になると父親が亡くなったし、ひと段落ついてからは、仕事に忙殺されている。 恒常的睡眠不足だし、ジムにもいってないし、身体的、精神的にもかなりヘトヘトである。 あー…

ころぶパン屋

半年ほど前に近所に新しいパン屋ができた。 近所のパン屋事情といえば、国道を渡ったところに、日本で一番クロワッサンが美味しいと言われている店はあって、なるほど、かなり高水準なんだけど、徒歩7、8分ほどかかるし、なにより、片側三車線の道を渡るの…

文学賞をとることって。

今日は、ダイヤモンド経済小説賞の発表だった。 と、書くといかにも自分も応募、さらには、最終候補に上がっていそうな口振りだけど、ちゃいます。 阿川大樹さんという、前に、「ベイビーシャワー」評 (しかも、かなり好意的な) を書いて下さった方がいて、…

まちがった三姉妹幻想

私は三人姉妹のまんなかである。 二つ違いの姉と二つ違いの妹がいる。三人姉妹というと、かつて私も手掛けたことのある 「やっぱり猫が好き」が有名だけど、現実はあの姉妹のように、楽しくも仲良しでもない。 先ほど、NHKで「笑う三姉妹」というドラマをや…

ノーメイクと無為の心地よさ

すごく久しぶりに、一日家にいられた。 ここのところ、事件&お仕事で、なにかしら用事があって、外に行かないとならなくて。 そんなことで、いちいち動揺して、だから、書き物が進みません、なんてことの理由にはならないし、サラリーマンや学校の先生をや…

ハナ曲がりの彼女

前から気になっていた。 冷麺をお土産で大量にいただき、少しずつ食べていたのだが、ここのところ忙しかったので、ほおっておいた。 冷蔵庫の片隅に、なんだか風船みたいなものが入っているなあと思ったら、その冷麺のパックだった。 かなりアヤシイとは思っ…

ほんとにこの世はヒドイのか?

ここのところ、慌ただしくって、テレビも見ないし、新聞も殆ど読まなかった。 すると、自分の身の周り1キロくらいの出来事にしか、関係することがない。それだけでも、気ぜわしく、思うところは多いのだけれど、ちょっと落ち着いてきて、新聞、テレビという…

失われたサイクル

今のところ、私の人生は、「父の死」の前と後によって、区切られることになってしまった。 「父の死」以前と以後で、そんなに多くの物事が変わったわけではないが、結果的にいうと変化をよぎなくされた。まず、眠い。・・これはいろんなスケジュールが狂って…

死にまつわるお仕事

恐縮だけど、まだ、父の死について。 今日でちょうと一週間になるわけだが、はじめてのことばかりで、考えることも多かった。 ひとつは、葬儀やさんについて。 父の葬儀を取り仕切ってくれたのは、大手の葬儀やさんで、担当者は30代半ばくらいの男性だった…

父の葬儀とふたりの男

やはりなんといっても、父の死はここのところのビッグイベントであったので、思うところも、ハプニングも発見も多いので、まだ、この話題で。だいぶ、身辺が落ち着いてきたので、葬儀中のちょっとした出来事について書く。 私は、およそ10年前に離婚してい…

運命の巡り合わせ

ほんとは、運命とか因果とか考えたくない。 けど、最近、運命みたいな出来事がつぎつぎに起こって、自分以外の力が働いているように思ったりしてしまう。 5月1日のブログに月が変われば、いろんなことが変わるかもね、と軽い気持ちで書いたけど、その日の…

去る者と来る者

そんなわけで、ほんの4日前に、父を亡くしたわけであるが、この世の配分により、なにかをなくすと、なにかが与えられたりするものだ。 4月にもちょっとしたイタイ出来事があって、たぶん、ひとつの関係が失われたのだが、月が変わって、5月に肉親もひとり…

私なりの供養。

引き続き、父の死について。 9日に身内だけの葬儀をすませ、ひさしぶりにゆっくり自宅に戻った。 洗濯物を片付けたり、ほおっておいたお皿を洗ったりした後、気づいて、犬の散歩に出かけた。 ここのところ、気ぜわしく、満足に散歩させていなかったのである…

犬はヒトの死をどう認識するか。

そんなわけで、父の死について、もう少し。 私は、大の犬好きであるが、これは遺伝なのか、習慣なのか、つまり、父が犬がとても好きだったのである。 物心付いた頃から、いつも家には犬がいて、犬を大切にして大きくなった。 おかげで、姉妹も犬好きに育ち、…

今日の悲しみ 遥かな悲しみ

なんというか。 5月1日に、父が倒れ、いろいろあったけど、7日の夜に亡くなってしまった。 ほんの10日前に一緒に食事をしたばかりだったし、倒れる前日まで車を運転していたし、 東北にさくらを見に出かけたりしていたので、まさかこんなことになるとは…

爆笑問題のススメ続き

そんなわけで、病院からもどってきて、枡野浩一さんの続き。 枡野さんの本では、「淋しいのはおまえだけじゃな」ってのが、傑作なタイトルだと思う。 これは、市川森一作のテレビドラマ「淋しいのはおまえだけじゃない」を文字ってる。 うまいな~と思う。 …

爆笑問題のススメ

昨晩は、日本テレビ系の「爆笑問題のススメ」を見た。 この番組は数少ない、必ず見る番組のひとつだったんだけど、4月の改編で、金曜日のとんでもない深夜に、移動してしまった。 (前は月曜日の12時過ぎの放送だったのに、今では午前三時頃から!!) 昨…

連休関係なしの業界

ようやく、というか、またたくまにというか、連休も終盤である。 休みが始まってすぐ、病院通いが始まったので、連休もなにも関係ない日々であったけれども、そうでなくても、テレビ業界に連休はないといっても間違いではあるまい。 盆暮れ正月もそうだけど…

深夜の病院に似合うのは。

わけあって、毎日病院に通っている。 身体を壊したわけではなく、看病のためである。 看病といっても、完全看護の病院のため、さしあたってやることはない。 こちらの気持ちで通っているわけである。 すると、目の前にあるのは膨大な時間である。とりたてて…

やさしい犬

昨日、やさしい顔をした犬を見かけた。 犬はたいてい優しい顔をしているけれど、そいつはとりわけ、優しい顔をしていた。 かなりの老犬で、毛はまだら、大きな鼻はまっしろで、ぎょろっとした目はやや曇っていた。 けれども、長いしっぽをふりながら、その優…

セックスとゆとり教育

ここのところ、J.M.クッツェーの小説を読んでいる。 昨晩、読んだのは、「夷狄(イテキ)を待ちながら」。夷狄(イテキ)とは英語のBARABARIANNSで、野蛮人みたいな意味だろう。小説の舞台は南アフリカ共和国の辺境地帯と思われる場所で、主人公は、その地の…