山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ほんとにこの世はヒドイのか?

ここのところ、慌ただしくって、テレビも見ないし、新聞も殆ど読まなかった。
すると、自分の身の周り1キロくらいの出来事にしか、関係することがない。それだけでも、気ぜわしく、思うところは多いのだけれど、ちょっと落ち着いてきて、新聞、テレビというメディアに目を通すと驚く。

あいかわらず、事件は起こっていて、そのひとつひとつが凄惨だったりする。24歳の青年が19歳の少女を監禁していたり、イラクで人質になっているひとがいたり。しかも、この人質のひとって、いわゆるフツウの民間人ではなくて、自衛隊を経て、フランスの外人部隊に入り、現在も民間の警備会社に勤務していたりと、戦争映画なみの際立った経歴の持ち主だったりする。

うわってなもんです。こういう記事を読むと世界はちぃーとも平和ではなく、日本であっても、そこら中で事件が起こり、ひとかわむけば、みんなものすごい悪人なんじゃないかと思えてくる。

が、ほんとにそうかな。そんなに世の中はヒドくって、悪人ばかりなのかな。メディアは、過剰なものしか、報道しないから、しかも世界中からよりすぐって、ひどい出来事を集めてくるから、メディアだけに触れていると、絶望的な気分になる。

けど、テレビを消し、新聞を閉じてしまえば、平穏な時間が帰ってくる。情報は大切だけどあまりに多くを受け取るのもどうかと思う。メディアはずっと「今」を追いかけている。一緒になって「今」を追いかけていたら、生涯、追い続けるだけだ。

それって、やっぱりちがうよなと思う。世界を知ることは大切だし、少しでも多くのひとの幸せを考えるのもよいことだと思う。
けどさ。
世界はひどいことばかりじゃない。ないはず。そういうニュースにはのぼらないことを見つけるようでありたいなあ。