山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

これが一番うれしい。

世間は連休だというのに、来週からの韓国ロケを控え、月曜日の大阪出張を控え、そのうえ、膨大な資料の山を抱え、なかなか書き終わらない構成を前に、ちょっぴりスネていたんである。チェッ、なんでこういつもバタバタなんだ。韓国には万全の構えでいきたいと思っていたのに、今回もまた、寝不足で到着かい、と。

しかし、連休とはいえ、外は雨。週末通してお仕事も悪くないかーと諦めムードだった今朝。チト、うれしいことがありました。

それはですね、9月22日の「あなたを夢中にさせるもの」というブログへの書き込み。すでに出版して一年になる、自著「ベイビーシャワー」を読んだ、という女性からコメントが届いておりました。読むとですね、どうやら、女性カメラマンなんですね。

ご存じのように(あ、知らないでしょうけど)、『ベイビーシャワー」の主人公のひとりは、女性カメラマンなんですねえ、テレビの。でもって、この書き込みを下さった、akringさんの ブログに行ってみました。

これがですね、とてもいい感じのブログでして、人柄がしのばれる、というか。
自分でいうのもなんですが、自著を読んでくださって、面白いと言って下さる方達はみんなちょっと似ているんです。

女性の場合、仕事を持っていて、頑張って働いている。でも、おちゃめな面もあり、恋愛なども好きで(たぶん)、都会のどっかにいる、きっと会うと友達になれそうなひとばかりなんです。

しかも、彼女は、成田で自著を買い、ロスに向かう飛行機の中で読んだとあります。ええ?成田。成田で売っているのか、いえ、売ってもらえているのか。いえ、売って下さってもらっているのか。(喜びで敬語がおかしくなる) 本が発売になってから、ハワイ、パリ、ミラノ、韓国、(あら、こうやって並べるとずいぶん、自慢げですけど、ハワイ以外はお仕事なので、ご容赦を)と海外には、4回行きました。つまり、成田に4回行っているんですけど、もちろん、私も出発前の時間に本屋さんに立ち寄ったりします。普通の町中の本屋さんの場合、自分の本があるかな~と棚を見たりするのですが、成田の場合、そんなことはしません。


だってさあ、成田ですよ。それは東京駅のキオスクみたいなもんでしょう。そんな激戦区の書店に、私の本が置かれているはずがない。誰がそんな本を置いてくれよう、と思っていました。


ちらっとのぞく文芸書のコーナーは、直木賞を始めとする話題になっている本か、ベストセラー上位に食いくむ有名作家さんの本ばかりです。海外旅行のおともをするのは、裏切られることの少ない評価の定まった本か、たとえつまんなくても、話のネタになるベストセラー本と決まっているのかと思っていました。

そうか、うちのコも旅のお供をしたりしているのか。いやあ、嬉しい。ほんとに嬉しい。ちょうどあさって、成田に行くので、その本屋さんを訪れ、表彰したいくらいです。

そんなわけで、この書き込みにより、当分ご機嫌です。自分の本を読んでもらえること、そして、積極的に感想を言ってもらえること、これが一番うれしい。ご飯食べなくても10キロくらい走っていけそうです。