山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ナニワのカツ丼

そんなわけで、本日は早起きして、大阪へ。
同行の青年というか少年のようなADさんとともに新幹線に乗る。
早起きなので、朝ご飯抜きなんだけど、大阪着いたら、お昼食べようってことになったので、車内販売のサンドイッチなどはスルーして眠る。だって、大阪ってなんでもおいしいじゃん。

で、無事、新大阪到着。ここで、お昼にしても良かったんだけど、やはり、お仕事ですから、打ち合わせの場所の近くまで行ってからにしようってことになる。なにが起こるかわからないから、行けるところまで行っといたほうがいいではないですか。

で、電車を2回乗り換えて、目的地の近くの駅へ。
「さあ、ご飯だぞ!」と駅から勢いよく出ると、あらら、近くにはなんも店がない。あ~空腹でクラクラする。こんなことなら、新大阪でお昼にしておけばよかった、とクヨクヨしていると、少年が、「あそこにファミレスが」と、新大陸を発見したかのように教えてくれる。

おい、大阪まで来て、全国どこにもであるファミレスかい。などと文句を言っている場合ではない。ご飯を食べないと血糖値が下がってしまうので、その後、お仕事できなくなるので、いざ、ファミレスへ。

すると、ファミレスかよ、と私が嘆いたのが聞こえていたのか、店内は混雑しており、順番待ち。つまり、入れない。待っていたら、打ち合わせに遅れる可能性がある。いくら、おなかがすくとなにもできない私だからといって、ご飯のために、打ち合わせに遅れるわけにはいかない。残念だったね~と慰めあいながら、ファミレスを後にする。少年は、『手作りパン、食べ放題だったのになあ」と本気で残念そうである。若さとはよいものだ。

ウイダーインゼリーか、道で売っている梨と柿をかじるか、などと最後の選択を迫られながら、目的地へ歩く。目的地というのは、某国立大学でした。そう、大学、つまり、学食がある。最後の望みを託して、東京より2度は暑いと思われるキャンパスを、ふらふら歩く。ほらあ、疲れるから駅からタクシー乗ろうって言ったのに~とまたまた不平を少年にぶつけながら、とぼとぼ歩く。

すると、学食発見。 いやあ、よかった、よかった。これでなんか食べられる。
某国立大学の学食は、プレハブつくりのずいぶんと質素な建物だった。すでに味やメニューになんも期待していない。食べられるだけでしあわせだ。そんな気持ちで店内へ。

や、やすい。少年が叫ぶ。かけうどんは120円だ。メニューは大きくわけて2つ。うどん系とどんぶり系。空腹のためカツ丼にする。若者は親子丼。これが390円。やすい。
390円のカツ丼にいったい、なにを期待しようか。

さて、学生さんたちに混じり、カウンターにならび、学食の方が手際良くカツを卵で閉じて行くの見ている。ひとつひとつ、卵を落として、作っているではないか。なんだか、いい光景。

わずか数分でカツ丼が手に入った。5分で食べれれば大丈夫だね~といいながら、箸をつける。うう。これが、すごくおいしい。少年も、親子丼、めちゃおいしいと笑顔である。いやあ、よかったよかった。その後、無言で丼に集中する。ほんと、390円とは思えないというより、値段じゃなくて、おいしかった。さすが大阪。おそるべし、食の街。

そんなわけで、おいしいカツ丼のおかげで元気も回復し、無事、打ち合わせへ。この打ち合わせもたいへんためになり、とてもなめらかにお仕事が終わる。

めでたし、めでたしの大阪日帰りでした。