山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

テムズ河で君が代。

ロンドン53日目。

2012年1月1日。元旦であります。

昨晩、BBCのNEWYEAR番組を見ていたら、テムズ川のロンドンアイ(巨大観覧車)近くから中継をしてました。

で、24時になり、ビッグベンが鳴り響くなか、花火が打ち上げられ、その間はアナウンサーも無言でなんだかよかったです。

その模様を昨日の日記にそのまま貼りました。

で、このあとなんですが、中継が、川沿いに集まった人々に切り替わりまして、すると、この人々が「君が代」を歌いだしました。

中継が入っているとはいえ、一般人がほとんどで、いわゆる「日本を励まそう」ってやつなんですが、笑顔で、君が代をラップ風にして歌う人々を見ていたら、じんわりしました。

君が代って、日本ではいろんな政治的な意味と背景を持った歌だから、いろいろ難しいけど、こちらの人々にとっては、とりあえず、知っている日本の有名な歌だから、歌っておこうってことなんだと思う。

なんだか良かったです。こっちも録画すればよかったけど、あまりに突然で、しかも聞き入ってしまったので録画できませんでした。

ロンドンはいろんな国、人種、階層のひとがひしめきあって生きているので、わからないけど、わからないなりに理解しよう、手を差し伸べようって気持ちが、わりと自然にあるように思いました。

短期滞在の楽観的な印象かもしれないけど。

英語が満足に話せないひとが、結構多いから、そのことに配慮した看板とか案内が多いし、「なんで話せないんだよ、ばーか」みたいな空気はあんまり感じない。

話せないなりの対応をしてくれるように思う。

こうやって、世界はまざりあっていくのかな。

もちろん、映画「クラッシュ」みたいな深刻なズレもあると思うけど、その「クラッシュ」の結末が、絶望的じゃないように、いろいろ大変だけど、なんとかなる、なんとかする、しようよ…という気持ちを感じる。

特に自分はアニマルホームみたいな、動物を助けるってことに力を注いでいるようなひとたちとの関わりが多かったからかもしれないけど。

儲かる…とかより、犬や猫の命が大事でしょ…って本気で思っているひとたちだからね。

そんなわけで、今日は雨だったので、一日中部屋におりました。

明日はストーンヘンジを見に行ってきます。初詣みたいなもの?…笑。