2月7日(日)、映画監督・渋谷昶子さんの葬儀がありました。
前日には雪が降っていたというのに、抜けるような青空。
会場に向かう車中から、くっきりと富士山も見えました。
そういえば、「私は晴れ女なのよ」と言ってたことを思い出しました。
監督にとって、天気が味方してくれることはとても重要。
さすが、渋谷さん!
「見送る会」のメンバーと近しい人達で、静かにお見送りしようと始めたのですが、
次々と弔問の方がいらっしゃり、お花も届き、渋谷さんらしい、にぎやかな葬儀になりました。
会場には、渋谷さんの作品や、大切にしていた本、お気に入りの服などを並べて、ありし日を忍びながら、時間を過ごしました。
葬儀の間中、渋谷さんの作品の多くの撮影をつとめた、カメラマンのs氏が、ずっと撮影していました。
そんな、葬儀の様子をいったいに、何に…と思ったけど、
「撮る」ことが、最大の弔意なんだ…と思えてきて、
渋谷さんは最後まで、映画監督なんだ…と思いました。
斎場の近くには、昨日の雪が残っていたけれど、小さな春が来たような、
明るくて、ほんのり暖かい、不思議な一日でした。
本当に行ってしまわれたんだなあと思うと、さみしい気持ちになりました。
けど、
自分の心のなかには、いつでも渋谷さんが生きてる、教えてもらったことが生きてる、
そう思い、さよならをしてきました。
思い出に、渋谷さんが使っていたポーチとクマのストラップをいただきました。
なに、泣いてるのよー、クスッと笑われるような気がしました。
笑顔ばかり思い出します。
すてきな方でした。