山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

この世はロクでもないことばかりだから。

いろいろたいへんな日々のなか、本日は、渋谷すばる氏の「記憶」というDVDを見ていた。

関ジャニ∞の渋谷すばるさんである。

映画「味園ユニバース」を見て、渋谷すばるを初めて知った。

なんだ、この歌がめちゃめちゃうまくて、存在感のある、すごい役者は!とびっくりした。

全然、知らなくて。

で、やっとDVDを購入。

いや~しびれました。

歌うときの立ち姿がすばらしい。

この世に俺ひとり。

歌だけがその痛みを伝えられる。

俺の叫びを聞いてくれ。

みたいに見えた。

ブルースのようだ。

ここのところ、ツラいことが重なって、しんどかったんですけど、

このライブ映像見てたら、元気が出てきて、闘う勇気も出てきて、

一方で、

どうしようもないことを許す気持ちも出てきた。

人間のしょうもなさとその愛らしさを、爆発的に歌っているから。

カート・ヴォネガット(小説家)が、

「神の存在を証明するには、音楽だけで十分だ」

と言ってる。

「音楽の慰め この世はロクでもないことばかりだから」って。

本当にもう、ロクでもないことばかりである。

ひとの作ったものを、土足で踏み荒らそうとするひとがいる。

平気な顔して。

へらへら笑いながら。

参るよね。

でもさー、参ってばかりもいられない。

気持ちを変えて、進むんだ!

ココロオドレバ。だよ。

いつも最低からの出発だ。


はっ!

急に、つかこうへい原作の映画「リング・リング・リング」のセリフを思い出した。

「やらせてやるから、順番に並べ!」

島田陽子演じる女子プロレスラーが、リングの上で、観客に襲われ、

それを受けて立つときのセリフだ。

このセリフをずっとかっこいいと思って生きて来た。

ひどいことをされても、捨て身でも、受けて立つ、かっこよさ。

なぜか、それを思い出した。

あ、作品を踏みにじられるのは、ゴウカンに近いからだった。

ということで、それとは直接関係ないけど、渋谷すばるさんの「記憶」にはしびれた。