山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ブリジット・ジョーンズの日記(1)

「ブリジットジョーンズの日記/きれそうな私の12か月」を見に行く。
先週始まったばかりだから、混雑を予想したのに、意外にも空いていた。
それはともかく、いっぱい感じるところがあったので、前後編に分けることにして、本日は1回目。題するなら永遠の「フタマタ愛」。

ブリジット(レニーゼルウィッガー)はマークダーシーという善良な人権派の弁護士を恋人に得て、生まれて初めてハッピーな毎日を送っている。
でも。
いろいろあって再び、彼女は前作からの腐れ縁男・ダニエル(ヒューグラント)にふらっときたりする。

これを見ていて、しみじみ思った。
これまで男は、貞淑な妻と奔放な愛人の間をいったりきたり、両方ほしがったりしてきたわけだが、結局のところ、女も基本は同じではないだろうか。

つまり、
ワルだけどセクシーな愛人タイプの男と、
誠実で優しくていいひとの夫タイプの男。
女だって両方ほしいのだ。

思えば、自分の一生は(って終わったわけじゃないけど)、この両者の間を振り子のようにあっちに行ったり、こっちに戻ったりの繰り返しであった。

○十年近く、男を探してきてしみじみ思う。
両方兼ね備えた男は絶対、この世にはいない。
これは、そのひとの個人の問題ではなく、いいひとであることとセクシーであることは、長期間は両立しないのだ。(断言する)
両方もってて、ずっとしゃーわせという体験をしようと思ったら、地球は諦めて、宇宙をめざすしかない。ひょっとしたら火星あたりで見つかるかも。

しかし、宇宙旅行にでかけるお金も時間もないちっぽけな地球人である私は、ヨーロッパ大陸くらいまでは守備を広げつつ、生きてきたわけだが、結論は、ひとりに多くを望まない!であった。

だってさー、ヒューグラントみたいなひと、そんなにいないし。
いたら、もてるから自分ひとりの手元に置いておくわけにいかないし。
うまくいって短期間、独り占めすることはできても、結局、鳥は飛ぶもの、男は逃げるもの、だったりする。ヨヨヨ。


えっと、なんの話だったか、つい、興奮してしまった。
もちろん、「純愛」をやってらっしゃるカップルもいると思うし、一生にひとりの相手で満足できるひともいると思う。そういうひとはしあわせだと思う。けれども。自分の質が、そういうふうにはできていなくて、どんなにいいと思っても数年たつと、相手に不満はなくても、他に目移りしてしまうのだから、仕方ない。

そして、この映画のなかで一番気になるのは、ヒューグラント演じるダニエルの行く末。
(しあわせになってしまったブリジットの行く末は、まあ、勝手にやってくれたまえ、だ)

ダニエルは、セックスセラピーに通っていると言ってたけど、彼のセックスアディクションは治るのだろうか。
がしかし、男って実は、一生、セックスアディクションにかかりっぱなしなのではないか。
フーゾクはあるし、お金があれば若いムスメもよってくるから、不治の病にかかったまま死んで行くのではないか。

ここで問題。

女のラブ・アディクションはどうなるの?
子供を生めば治るって?
女も同じなのかな。

実はこのテーマの答えを探すために、小説書いています。もうすぐ書き終わるんだけど、結末は秘密。
明日はブリジットジョーンズの日記のなかのマドンナについて、書きます。だって、マドンナのことを忘れていた。
(あのシンガーのね)

この続きは明日。