山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

装丁家 鈴木成一さん


今夜の(4月3日)の「情熱大陸」は装丁家の鈴木成一さんだった。
とても有名な装丁家さんなのですが、幸運なのことに、私の最初の小説「ベイビーシャワー」の装丁が鈴木成一さんだった。(ラッキー)

結果、表紙がかわいいととてもよく言われ、売り上げの何パーセントかは確実に、表紙のおかげだと思っている。

もちろん、一度もお目にかかったことはないので、番組を楽しみにしていた。仲良しの編集者が映ってるかも~と連絡をくれたし。
(が、仲良し編集者は映ってなかった。まあ、よくあることである。残念)

けど。
わたしにとってはとても嬉しいことがひとつ。
なにげなく、番組を見ていたら、村上龍さんや宮部みゆきさんの作品にまじって、私の本の表紙も紹介されていた。
その間5秒!

私は、何度もいいますけど、テレビのディレクターを長年やってきている。「情熱大陸」のようなヒューマンドキュメントもたくさん作った。
なので、どういう経緯で、紹介される本が決まるかだいたいわかる。

ひとつは、出演者がコレ使って、と決める。
もうひとつは、ディレクターが作品群のなかから、テーマに相応しいものを選ぶ。
どっちの場合でも、選ばれたものは、「好きなもの」である可能性は高い。

特に私のような無名な作家の作品を撮影するというのは、「好き」の要素が強いことの表れである。私が有名なら、「とりあえず、有名なひとの作品撮っておこう」という選択がなされるのだが、無名であるなら、実力勝負なのだ。

はっはっは。
そんなわけで、年間600冊、装丁されるという鈴木成一さんの番組で、紹介された本は、
全部で16冊なのだが、そのなかに入ったんだぜい。
もちろんそれは、装丁の美しさによるわけだけどさ、なんかね、自分の子供の七五三の写真が、街の写真館に飾られたような、誇らしさがあるのだった。

ふっふっふ。