山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ヒトは何に萌え~るか。

例えば、十代のアイドルの女の子に執着する・・これくらいはわかる。
さらに年齢が下がって、中学の女子にアツくなる・・気持ち悪いけどこれもわからなくない。
小学生になってくると、なにを考えてるんだよと思うけれども、まあ理解できなくもない。
幼児を対象にするひとというのも、現実としては腹だたしいけど、ひとの性欲に決まりはないから、ご愁傷さま、というしかない。

でもって、生身の女性じゃなくて、女性が身につけていた布類、あるいは、二次元のアニメーションの世界に萌えるってこともある。これらも想像にかたくない。想定内だ。(そういうひとたくさんいるし)

がしかし、コンタクトレンズに萌えるっていうのはどうなのだ。今日のニュースで、若い男性の家に押し入り、男性のつけていたコンタクトレンズを自分も入れたり、あげく盗んだりしていた男が逮捕された。自宅からは盗んだ眼鏡やコンタクトがたくさん押収された。

ひえ~。
犯人も若い男性である。まあ、ゲイの方かもしれないけど、まことに性の道(ってカテゴリーでいいのかな)深遠である。
コンタクトレンズに萌えるって。

よくライトノベルなどのモチーフに、目の見えなかったひとが、誰かの網膜をもらって、別のものを見る・・みたいなお話あるけど、それに近いのかなあ。自分のタイプの男が見ていた世界を同じレンズを通してみたい、とか視界を共有したいという思いなのか。しかし、対象はたったひとりではないから、特定の個人への愛情(執着?)から、その人の一部としてレンズにほれるというのとは違うようだ。あくまで、眼鏡やコンタクトを収集しているのである。

ひとの欲望は広く深く、一筋縄ではいかないなあ。
もちろん、犯罪だから、ほめたたえるものではないでしょうが、ここまで奇妙だとヒトの欲望の奥深さを考えさせられ、「参りました」って気分である。はんぱなものには萌えないぞって感じで。ここまでいくと立派なフェテシズムだよなあ。

感心している場合か。