山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

純愛ブームの終わり?

この世の移り変わりは激しいなあ。
と思いつつ、昔から、諸行無常って言われているから、今に始まったことではないのか。

親しいひとが、テレビドラマのプロデューサーなので、ドラマ界の隆盛に自然と詳しくなる。今放送中のドラマは「純愛」ものが全敗らしい。鳴りものいりの「いま、あい」さん、ヒトケタばく進中だし、広末涼子さんの復帰作「スローダンス」も月九にしては、数字、芳しくない。

ひとりがち「電車男」を純愛とみるかどうかは別として、あれは、「オタクもの」だからジャンル分けがむずかしいよね。あと、大健闘が「女王の教室」と「ドラゴン桜」という、「お勉強」系。先日、会った二児の父、「あれ見ると、子供が勉強するようになるっていうんで、親の間で話題なんだよ」だって。そうか、そういう方向で視聴率とる、ってこともあるのね。

ほんの半年前まで、「純愛でなければひとにあらず」みたいな風が吹いていたというのに。
このように、流行はあっという間に変わる。にもかかわらず、それをいちいち追いかけ、まねをするひともいる。たくさんいる。(特にマスコミはそれが仕事って部分もあるから)それでもって、二匹目、三匹目のドジョウもそこそこいるので、それなりになんとかやっていけるんだよね。

でも、いつも思う。二匹目、三匹目のドジョウを狙っている人って、生涯、「二匹目」狙いなんだよなって。もちろん、それで食べて行けるし、本人がそれをよしとするなら、全然かまわないと思うけど。

結局、「大きく当てる」ひとってさ、流行を追っていないよね。ずっと同じところを、掘ってる。で、掘ったところがたまたま時代に合いましたって結果が多いと思う。だからってわけではないですが、私は仕事柄、流行追わないといけない時もあるけど、(テレビの場合はね)、基本は自分がよいと思ったものだけ、追いかけて行きたい。

だいたい、本心ではあまり興味のないものを、「当たりそうだから」という理由でやったって、世の中それほど甘くないから、よい結果は得られないんだよね。

信じているひとが強いのは、どの分野でも同じだと思うし。

などと、説教めいてしまった。いや、あまりにドラマの視聴率競争の過酷さに考え込んでしまったから。
打ち切り決まったのもあるようだし・・。アーメン。