山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

自分の頭をぶちぬかないために。

ちょっと出遅れたけど、アメリカの人気ドラマ「デスパレートな妻」たちをまとめて見た。
ううん、面白いよ~。

「SEX AND THE CITY 」なき後、楽しめるテレビドラマなくって、退屈していたけど、これはかなりいけてる。
ちょっと映画の「ベッドフォードワイフ」を思い出した。辛辣なところもね。

裕福で平和そのものの町の、なに不自由ないはずの主婦たちの物語。いくらお金があっても、どんなに家がきれいでも、つまんないもんはつまんないんだろうなあ。

そして、どんなに美貌を有していたとしても、主婦になってしまったら、それをやたらに使用することもできないから、いったい、なにを楽しみにすればいいのよ、ってことになる。しかし、アメリカのテレビドラマって、「親子愛」を描くものが少ないよね。

このドラマの主人公の主婦たちもあんまり、子育てに夢中になっていたりしない。そこらへんは、子供は子供、親は親っていう個人主義(っていうのかな)が行き渡っているせいかしら。

アジアの母親って、母親であることに夢中になるひと多いし、それをよしとして描くドラマも多いよね。母の愛は強し、みたいな。

あ、こういうこと書くと、子供のいないわたしは、子供を熱愛している方たちから、怒られるから気をつけなくっちゃ。

ちなみに、自分は子供嫌いではなく、むしろ好きだし、大学生のとき、ベビーシッターのバイトをやっていたくらいなんですけどねえ。

という話はともかく、がけっぷちの妻たち、これからどこへゆくのか。

第一回目の放送で効いていたセリフをひとつ。

元モデルの主婦が、バイトの高校生を誘惑した後、ベッドのなかで、高校生の男子が彼女にたずねる。

「なんで、こんなこと、するのさ」

元モデルの主婦、答えていわく、

「朝起きて、自分の頭をピストルで撃ち抜かなくてすむようによ」

あっぱれ。

自殺するくらいなら、浮気せよって。

この秋一番の期待作。
なんか、急に生きているのが楽しくなったのだった。

私も自分の頭をぶち抜かなくてすむように、勝手に生きよう。(今まで通りに!)