山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

美人だけどちょっとバカ

映画「イン/ハー・シューズ」を見ました。

といっても、見たのは数日前だけど、なかなか感想書くの忘れてた。「エリザベスタウン」とどっち見ようかな~と迷って、こっちにしたけど、(たまたま時間が近かった)、う~む。どうなの?

太めで不細工だけど、勉強ができて、仕事ができる姉(職業は弁護士)と、美人だけどバカな妹(無職だけど、美貌を生かして女優かキャスターを夢見ている)が主人公。
でもって、これに、母親の謎の死(どうも自殺らしい)とか、祖母と父との不和とか、姉の失恋や妹の痴話沙汰などが重なりに重なったお話。

悪くないけど、ちょっと詰め込みすぎな感じが。ブスだけど頭のいい姉と美人でバカな妹っていう組み合わせはよくあるよね。「ピクニック」では、姉が美人で、妹がブスだったけどさ。永遠のテーマなの?女にとって?つまり、美貌と才能。男だったら、美貌はテーマになんないのにね。チ。

しっかし、現実はそんなにわかりやすくないはず。美人で賢いひともいれば、ブスでバカなひともいる。ブスでバカはどうしたらいいのさ?ってなもんでしょ。

あとさー、この姉さんのキャラがちょっとわからなかった。普段は地味なスーツなのに、家に帰ると派手な靴がたくさんつまっている。それに「もてないもてない」と言いつつ、一度しかデートしてない(多分)上司といきなり寝ちゃうし。いわゆるクローゼットフリークって奴でしょうけど、なんだかな。

でもって、結末ではこの「なにか足りない姉妹」にそれぞれが求めていたものがプレゼントされるわけ。姉には、善良な結婚相手、妹には、マジメに取り組める仕事が。ふうん。人生そんなに上手くいくかしらん、という気持ちにさせる。おとぎ話のようでした。

普通、弁護士の姉はさ、バカな妹嫌いで、関わりたくもないって思いそうだけどね。まあ、この姉妹は母の自殺という悲しみを共有しているから、仲良くできたのかなあ。そこらへんが納得できなかった。

キャメロン・ディアスがこの美人でバカな妹を熱演しているんだけど、なんだかな。どうも、美人でバカだけど、心は優しいってのが、受けるようです。まあ、男性から見たらサイコーの女だよね。
トホホ。