山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

多少の不幸は創作の味方?

WOWOWで「CSIニューヨーヨーク」と「グレイズ・アナトミー」と続けてみる。

CSINYは、科学捜査班のニューヨーク版。刑事のひとたちが化学的手法で、殺人事件の犯人を割り出す。「グレイズ・アナトミー」はシアトルにある病院の研修医のお話。ERの研修医版に恋愛もややからむ感じ。

「グレイズ・アナトミー」初めて見たけど、面白かった。研修医同士がライバルであり、露骨に競争しつつも、一緒に暮らしていたり、(部屋をシェアーして)、同じテーマについて、悩んだり論じあったり。

やっぱり、アメリカってわかりやすい競争社会なのだなと思う。アメリカで一番売れているのは胃腸薬だけど、その次に売れているのは、抗うつ剤のザナックスだってことはあまりにも有名だよね。厳しい競争社会のなかで、悩みを抱えてしまい、うつ的症状になるってこと。明るくて前向きなアメリカ人の負の姿、というか。

いや、そんなことを考えたのではなく、「仕事」とか「働く」ってことが、やっぱり、ドラマや映画のテーマとして、かなり大きいよなあということ。恋愛はともかく、「いかに生きるか」ってことは、「なんの仕事をするか」ってこととどうしても無縁ではいられないよなあ。

「なんの仕事をするか」。医療ものや刑事ものを見ると、ひとさまの役に立つ仕事なんだなあ、と思ったりして、同時に、自分がこれまでやってきた仕事は果たしてなんだったんだろうなーなんて思う。

もう、ずいぶん、長く生きちゃったから、今から大転換も難しいし、そういう気持ちもないけれども、
少しは、役に立つこともしたいな、なんて思ってしまったのだった。

昨晩、「朝まで生テレビ」ちょっと見たけど、(テーマはライブドア問題だった)、一番、印象に残ったのは、民主党の元・代表の菅直人さんの「マスコミは権力だ」という発言。それはもちろん、わかっていることだけど、実感こもって何度も繰り返すから、強く心に残った。

確かにマスコミは巨大権力で、恐ろしい力を持っている。けど、一方で、どこまでいっても責任の所在のはっきりしないところがある。なんていうか、「世間」みたいな。だって、誰かひとりの一声で全部のマスコミが動くほど、巨大な力をもったひとはいないし、誰でも加害者になれる一方で、すぐに、引きずり下ろされる可能性がある。そういう、もやもやっとして、無気味な世界だ。 ・・と、ちょっと落ち込み気味。
だんだん、仕事がまわり始め、割と順調な気分でしたが、プライベートで、どんよりした問題を抱えているので、それが時々、胃痛を起こさせるのでした。それをなるべく早く解決させたいと思うけど、まあ、多少の不幸は、創作の味方と考えることにして、気分をなだめています。