山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

つらい夜を明るくするもの

企業秘密だから詳しくはいえないけど、いろいろ耐え難いこともある。
落ち込む日もある。

そんな一日だったので、夜、久しぶりにジムに行く。
冬の間になまってしまって、脂肪のついたカラダを引き締めようと思ってね。

いつものメニュー(といっても二ヶ月ぶり)のストレッチ、自転車こぎ、マシンワークをやって、マッサージチェアへ。その後、広いお風呂にはいっていたら、気分も直るというもの・・

と、そう簡単じゃない。体はすっきりしたけど、気持ちはもやもやしたまま、花冷えの夜をクヨクヨしながら、帰ってくる。こんな夜は料理をしようと、グラタンを作ることにする。

新じゃがと新タマネギのグラタン。
野菜を切り終わったところで、電話。こんな時間にかかってくる電話にろくなもんはないわ・・と思ったら、友人の映画監督からだった。

久しぶり~って感じで携帯をとる。
最初は、自分の小説の映画化の話、彼のやっている舞台の話なんかしてる。
その後、AV女優やピンク映画の現場の話などをひとしきり。
さらに、これから書きたい小説、撮りたい映画の話なんかをする。

電話を切ったら、2時間近く経過していた。

そして・・。

それまで渦巻いていた、世をはかなむ気持ちが消えてた。
そか。

同じようにフリーで(ま、今時、映画監督はみんなフリーだよね)、自分のやりたいことをやっているひとと話すとホント楽になる。誰にも困難はあるし、好きなことだけやって食べていけるひとなんて、いないってことわかるし。

深夜にグラタンを作りながら、気持ちがすーっと楽になっていることがわかる。

ひとを恨む気持ちや憎む気持ちが消えてる。
そんなことより、次に書くもの、次に撮るもののことを考えようって気持ちになっている。

すごい感謝してる。

こういう友達がいる自分に感謝。
まだ、生きていてもいいこといっぱいある。